Cosina L/Mマウントのフォーカシングを検知するアダプタの特許 [機械設計・メカニズム機構]
コシナがLマウント及びMマウント交換レンズのフォーカシングを検知することで、デジタルカメラを使い易くするマウントアダプタに関する特許を出願中です。 マウントアダプタ使用も、遊びではなくより実用的なものへと変わっていくのかもしれませんね。
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特許文献、及び要約・自己解釈
- 特許公開番号 2010-197640
- 公開日 2010.9.9
- 出願日 2009.2.25
- 最新のデジタルカメラに古い交換レンズを装着する場合でもピント合わせが容易になるマウントアダプタ
- 被写体画像の一部を拡大する
- フォーカスリングの回転を検出する
- それによって被写体までの距離を検出する
- 距離情報をストロボ制御に用いる
- フォーカスリングの回転速度によって拡大率を変更する
- フォーカスエイドを備える
距離計連動カム
M型ライカ等、多くのレンジファインダー機は距離計連動カム方式です。 写真はレンズのバヨネット部分を撮影したものです。 INF時は距離計連動カムがボディ側にあり、フォーカスリングを回すことで少しずつ前で移動します。 ボディ側でこのカムを検知することで、ピント合わせを行うわけです(距離計の説明は省きます)。
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無限遠時はカムが見える |
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最短撮影距離時はカムが隠れる |
ところがこのカム、マイクロフォーサーズやNEXで、Mマウントのレンズを使う時は不要の代物です。 コシナの特許は、マウントアダプタ内にカム検出機構を設けて、それを電子的な信号に変換し、ボディ側へ通知するというものです。 マイクロフォーサーズでMFを行う時、純正レンズならば自動で拡大してくれるので大変便利ですが、マウントアダプタ使用時はボタン押下が必要になり手間がかかります。 コシナの特許を使えば、マウントアダプタを使用した場合であっても自動拡大してくれるので、正確なMFをシームレスに行うことが出来るのです。 最近は海外製であってもKIPONのものは精度が高いので、敢えて超高精度のコシナ製マウントアダプタを選ぶ理由はなくなりました。 コシナは自社のマウントアダプタに付加価値をつけたいのかもしれませんね。
かなり前に公開された特許ですが、わけあって思い出しました。
リコーGXR マウントユニット
既にご存知の方も多いでしょう。 Mマウントのレンズを装着可能な、リコーGXR用ユニットがいよいよ登場するのかもしれません。
L/Mレンズを装着出来るだけの代物ならソニーNEXで十分事足りますから、専用のマウントユニットならではの機能を期待したいですね。 マウントアダプタを使う上で、私が不満に思う点を下記に挙げてみました。
- フォーカシングで自動拡大(今回の特許)や、自動ピーキング表示
- レンズ情報を手入力し、周辺の色付き補正や、レンズ情報のEXIF記録を行う
- マウントユニット側に繰り出し機構を設け、最短撮影距離を短くする
L/Mマウントに関して日本で最もノウハウのあるコシナと、リコーの二社がタッグを組めば、1番は実現可能です。 2番はファームウェアアップデートで対応出来るでしょう。RAWやJEPGファイルを見て、どのレンズで撮影されたものなのか分からないのは不便です。 製品にチャートを同梱し、レンズデータをユーザーに集めてもらいましょう。ここでもコシナの協力があれば、ZM、VMレンズのデータは直ぐに入手出来ますね。
3番について、最短撮影距離が70cmというのは多くの方が使い難い(レンズによっては50cm、100cm等)と感じていると思います。 フローティング(近距離補正)を無視してでも、マウントユニット側に繰り出し機構を設けてほしいものです。 更に撮像素子を前後に動かすAF機構にすれば(CONTAX AXがありましたがデジタルでは他メーカーが特許出願中だったかな)、アンティークレンズは使いたいけどMFはしたくないユーザーへのウケも良いと思います。 過INF側にも少し動かせるようにしておけば、フォーカスリングが少し動いてしまっていても、無限遠へピント合わせ出来ますしね。
ところで、GRブログにあるGXRマウントユニットの写真、妙に出っ張っている左側が気になります。 Mマウントレンズを装着出来るだけのマウントユニットであれば、A12ユニット(33mm F2.5や18.3mm F2.5)からレンズとモータを外してバヨネットを装着しただけのデザインになる筈です。 つまりそのスペースに収まらない何かがある為、出っ張りが生じたのではと疑ってしまいます。
Mマウントのレンズと言えば、発売延期の発表が今日ありました。 最近は発売延期が多いですが、国籍を問わないですね。
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>最近は海外製であってもKIPONのものは精度が高いので、
>敢えて超高精度のコシナ製マウントアダプタを選ぶ理由はなくなりました。
あ、ちょっと異論を。
両社のものを持っていますが、精度が全然違いますよ。
コシナのほうが全然上で、KIPONは基本、オーバーインフに作ってあります。
それが「安心」と言う人もいるのですが...。
それにKIPONはガタつきもあって、正直ちょっと使いづらかったですね。
と、しかしこのマウントアダプター、どちらかというとNEX用ですかね。
NEXは純正のレンズだと、MFのときフォーカスリングをまわすと
任意の選択部分が拡大されるのです。
純正でないレンズばかり使っているのですが、
この機能が非純正レンズでも使えたらなぁ、と日々思っていたので
このマウントアダプターが出たら3万でも...
ああ、でもすでにピーキング機能があるから...
悩ましいです(苦笑
by JY (2011-07-27 10:44)
えがみさん
このコシナのL/Mマウントアダプタ、非常に面白いです。
マウントアダプタ最大の難点は、フォーカスエイドと、EXIFへのレンズデータの欠損ですね。
今回の特許で、フォーカスエイドへの道が開けますね。
そして、ダイヤル式でメーカー名、焦点距離、絞り開放値を設定できると良いですね。
あるいは、このアダプタに対応するカメラ本体側で、
レンズメーカー名と、焦点距離(ズームは?)、絞り開放値を、自動や、手動でメニューから入力できると最高ですね。
>GRブログにあるGXRマウントユニットの写真、妙に出っ張っている左側
これかどうかは判りませんが、メカニカルシャッターが入る話ではなかったでしょうか?
その関連(駆動モーター?)で出っ張っているとか?
ともあれ、新時代のマウントアダプタの一端を見た気がします。
by kiyo (2011-07-27 12:07)
じつはCanon純正レンズしか
使っていないので、マウントアダプターをつけて
他のレンズを使ったことがないのです。><
by こうちゃん (2011-07-27 16:34)
L/Mマウントに加えてこの技術を使ったミラーレス兼用とすれば、レンズ開発と製造のコストを減らせそうですね
小さく軽く出来ないのが欠点となってしまいますが。
こんなアダプタが出たらコシナのレンズが増殖しそうです
by 血染羊毛 (2011-07-27 20:05)
>つまりそのスペースに収まらない何かがある為
なぞ当てクイズですね。
位置から見ると距離カムと周辺機構が入っていて、手動距離調整ダイヤルに繋がっているなんて、どうでしょう。
レンジファインダー機用のレンズは、ピント位置を自由に決められる点が有利なところです。
これを生かすために、フォーカスリングに連動して距離合わせを行えるようになっているのかもしれませんね。
by 良吉 (2011-07-27 20:16)
今回のは難しいです~
この辺の機構は全く未知なので理解するのにハードルが高そう。。。
(^^;
by レイリー (2011-07-27 21:11)
マウントアダプタを使用してレンズ本来のパフォーマンスが
得られるのかが何となく釈然としなくて手を出してません。
マウントを気にせずレンズをチョイス出来るのであれば
とても良い事ですよね~♪
by ぱぱくま (2011-07-27 22:13)
フォクトレンダーシリーズには魅力を感じていましたが、寄れないため購入を躊躇していました。もし、ヘリコイド付アダプターが出たら、NOKTON や HELIAR classic でマクロ撮影をしたいですね。
それよりも Ai Micro-Nikkor 55mm f/2.8S が先かな。
by hi-low (2011-07-27 22:36)
私にもハードルが高いですが良い勉強になります。
2マウント使っているのでアダプターで使用範囲が広がるかな?
by ナビパ (2011-07-28 20:51)
> JY さん
精度と超高精度で言葉を使い分けました。
が、INFは確認していないものの、ガタ等、Kiponにそのような印象はありませんでした。個体差かな…。
ピーキングも自動でやってくれるわけではないので、ピントリングを回したら、自動でピーキング表示というのはアリだと思いますよ。
> kiyo さん
そうなんですよ、旧来の遺産を次世代に引き継ぐ為の橋渡しになってくれることを望みます。
> メカニカルシャッターが入る話
情報ありがとうございます。忘れていました。
それなら多少大きくなるのは止むを得ないですね。
> こうちゃん さん
EOSマウントは様々なレンズを付けられるので、これを機会に如何でしょう?
> 血染羊毛 さん
レンズだけ開発しても、ミラーレスユーザー、L/Mボディユーザーの両方に買ってもらえますね。
実は私最近はコシナ率が上昇中です。
> 良吉 さん
kiyoさんに教えて頂いたのですが、FPシャッターではないか、とのことです。
将来的にグローバルシャッターCMOSを採用すれば、スペースが余ることになり、金型を変える必要がなく、新機能を入れられるかもしれませんね。
> レイリー さん
一眼レフとレンジファインダー、カテゴリが違いますからね…。
> ぱぱくま さん
こればかりは難しいですよ。
先ず間違いなくプリセット絞りになります。
> hi-low さん
Nokton35/1.2はI型で0.7m、II型で0.5mとなりましたが、これはマウントアダプタ使用時に寄りたいという要望に応えた為なんだそうです(距離計連動は0.7mまで)。
海外サイトでヘリコイド付きアダプタが紹介されていましたが、国内でも早く発売してほしいものです。
> ナビパ さん
EOSでFマウントを使うことは出来るので、先ずは実践どうでしょう?
by えがみ (2011-07-29 00:26)
最後のお言葉。
>Mマウントのレンズと言えば、発売延期の発表が今日ありました。
>最近は発売延期が多いですが、国籍を問わないですね。
もしや、日本の工場製だからかな?
by グッドバランス (2011-07-30 19:07)
> グッドバランス さん
実は今日発表があると踏んでいたので、関連性の高い特許を記事にしました。
(確かに発表はありましたが、発売日ではなく延期でした)
made inからすると最終組立はドイツの筈ですが、レンズの硝材、レアメタルの加工、部品の高度な生成や削り出し、組立の一部、他、日本のメーカーが関わっていそうな工程が沢山ありますね。
by えがみ (2011-08-01 00:27)