Nikon 800mm F5.6 超望遠レンズの特許 [光学技術・レンズ設計]
ニコンが800mm F5.6の超望遠レンズに関する特許を出願中です。 MF時代のAi Nikkor ED800mm F5.6S(IF)は今までAF化されませんでしたが、遂にデジタル対応とSWM搭載、VR化やナノクリスタル化等のニコンが擁する全テクノロジーを注ぎ込んで、創立95周年記念の節目に発売されるのかもしれませんね。
【追記】ニコンから開発発表がされました。 特許と全く同じか分かりませんが、期待大ですね。

patent: 800mm F5.6
特許文献、及び要約・自己解釈
- 特許公開番号 2011-197413
- 公開日 2011.10.6
- 出願日 2010.3.19
- 実施例1
- 焦点距離 f=800.00mm
- Fno=5.61
- 像高 21.60mm
- 最大撮影倍率 β=-0.153倍
- 14群16枚
- 正負正負の4群構成
- インナーフォーカス
- 第2群はフォーカス用
- 手振れ補正
- 第3群の一部がVR用
800mmの単焦点超望遠レンズ
単焦点800mmのAFレンズを販売しているメーカーはキヤノン1社のみですが、いよいよニコンも新製品を投入するのでしょうか(【追記】シグマも販売していました)。 おそらく新型のフラッグシップ機とともに、2012年のロンドン・オリンピックに向けてリリースするのでしょう。
申し分無い性能は当たり前なので、気になるのは重量と価格です。 EF800mm F5.6L IS USMは高度な軽量化技術が使われているので、ニコンにも同等かそれ以上の軽量化をお願いしたいですね。 価格はキヤノンと同等だと思いますが、他のレンズでは得られない写りを約束してくれる筈です。 手振れ補正、そしてAFの精度や速度も800mmに最適化してあるので、テレコン使用による合成焦点距離800mmとは次元が違います。
レフレックスニッコール2000mm F11やニッコール1200mm F11等、買う買わないに関わらず、カタログに超望遠レンズとそれで撮った写真が載っていれば、それだけで心が躍ったものです。 ニコンはエントリー向けからプロフェッショナル向けに至るまで、新製品を意欲的に投入し続けており、2012年も期待出来る年になりそうですね。
性能
グラフを見ると線が中心から離れていますが、目盛りの単位が一回り違うからです。 球面収差は中心-0.06mm、四隅で-0.25mm、 非点収差は0mm、 像面湾曲は四隅で-0.1mm、 歪曲は+0.5%の糸巻型です。 非の打ち所の無い完璧な性能です。
| 球面収差、非点収差、歪曲収差 | コマ収差 |
|---|---|
![]() |
![]() |
しかし、色収差のデータが無いのが気になりますね。 光学実施例によってはアッベ数90以上の超高性能硝材が使われているので、おそらく高度なレベルで補正されているのでしょう。 とはいえ焦点距離が長くなれば色収差の補正が困難になるので、今後の課題にしたのかもしれませんね。 コストとの兼ね合いになるので倍率色収差は多少甘めでも、ソフト補正し難い軸上色収差は徹底して除去してほしいものです。
ニッコール 500-1750mm VR 発表
超望遠つながりということで紹介します。 ニコンビジョンが防振機構付きのフィールドスコープを発売するようです。 性能劣化はありますが、TC-16AS等のテレコンを使えばAFも辛うじて使えるかもしれませんね。
注目すべき機能はレンズ単体で手振れ補正を使えるということです。 市販や自作のマウントアダプタでミラーレス等、ニコン以外のカメラに使ってもVRの恩恵に預かることが出来るでしょう。 シグマのOS(防振)付きレンズも同じ仕組みを利用することで、ソニー用とペンタックス用においてレンズ内手振れ補正を実現しているのでは、と思います。 キヤノンの双眼鏡も同じことですが、アダプタあるかな…。
1000mm以上になると、マンフロット475等の三脚であっても像が安定しません。 そうしたブレを少しでも軽減出来るのなら、大歓迎ですね。
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なるほど、オリンピックが近いですもんねー
by maki (2011-10-07 07:39)
VR内蔵のフィールドスコープ(以下FS)、面白いですね。
銀塩時代は、FSを1眼に付けると、f値が大きいために現実的でなかったのですが、これだけ高感度性能が良くなってくると、検討の範囲内になります。
特にこのEDGシリーズは、コンデジにせよ1眼にせよ、カメラと接続することを前提に作られているので、使いやすそうです。
以前は鳥見に行く時、双眼鏡にFS,FS用の三脚、望遠レンズ付きカメラ、三脚と大荷物になったものですが、最近はデジスコで軽快に旅行する人も多いようですからね!
by れいぶん (2011-10-07 12:05)
高画質と軽量化の相反する答えが楽しみですね♪
手の届かないレンズでしょうけど(笑)
超望遠の世界も覗いてみたいです!
by ぱぱくま (2011-10-07 12:56)
もの凄い仕様のレンズ構成で出てきそうですね!
とても触る事の無い超望遠レンズでしょうが、技術の躍進が楽しみです!
by レイリー (2011-10-07 15:10)
やはり出してきますか、
まあ、当然ですよね。
by こうちゃん (2011-10-07 16:02)
キヤノンの800mmは蛍石を2枚も使っているので、それに対抗する
ニコンの設計者は大変そうです。
by s_take (2011-10-07 19:06)
ロンドンオリンピックでは多くの黒い大砲が並びそうですね。
by でいぶさん (2011-10-07 20:03)
ニコンも本気ですね。
ナノクリの800mmの世界って・・・
考えただけでよだれが。。。失礼しました。^^;
by ナビパ (2011-10-07 21:23)
800mm F5.6 は、庶民には手が出ない価格でしょうねぇ...
フィールドスコープならなんとかなるかも(爆)
by begenn (2011-10-08 06:44)
100周年はどんなカメラ・レンズ出すんでしょう。
今からたのしみ。
by しばちゃん2cv (2011-10-08 20:26)
> maki さん
オリンピックには大抵何かしらの新機種が期待されますね。
> れいぶん さん
F値からすると回折ボケも懸念されますが、他に無い利便性を踏まえると、総合力はかなりのものになりますね。
F値を抑えれば望遠率は有利になるので、最初からFマウントで作っても面白そうです。
> ぱぱくま さん
超望遠は憧れです。
レフレックスがあれば格安で超望遠を入手出来ますけど、何か違う…
> レイリー さん
800mm F5.6を開発販売するということは、望遠に関してのノウハウが蓄積されるということです。
その技術をフィードバックし、普及価格帯の望遠レンズも改善されるでしょう。
> こうちゃん さん
EF400mm F2.8L II IS USMのご購入おめでとうございます。
超望遠はメーカーの顔みたいなものですからね。
力の入れようがハンパではありません。
> s_take さん
蛍石を使えるキヤノンを、他者の設計者は羨ましがっているでしょう。
> でいぶさん さん
一時期ニコンは白レンズを出していましたが、超望遠がメーカーの顔である以上、キヤノンは白のみ、ニコンは黒のみになるかもしれませんね。
> ナビパ さん
スーパーEDレンズ、ナノクリスタルコート、VR II、円形絞り、
至れり尽くせりの構成です。
> begenn さん
価格はキヤノンと同等であること間違いないですね。
オリンピックや野鳥撮影等、本当に必要としている方が購入する為のレンズです。
ニコンもそれに見合った最高の性能とサービスを保証してくれるでしょう。
ところで800mmだと需要が限られてしまう為か、Ai-S800/5.6は格安で買えるようです。
> しばちゃん2cv さん
100周年の時は、時期的に見ると400/2.8、500/4、600/4、24-70/2.8がリニューアルされてもおかしくはないですね。
by えがみ (2011-10-08 22:02)
800mmF5.6は庶民には到底届かない高嶺の花ですが、
ニコンもキャノンには負けられないのでしょうね!
ニコンの技術の粋を結集させて、造るのでしょう。
オリンピック用と考えられますが、価格的にかなり無理でしょうが、
天体撮影用、バーダー(野鳥撮影)にも使えるかとも思います。
然し、重量が凄いので、三脚・雲台、天文用としては赤道儀
が頑丈の物でないと支えきれませんね。
by MDISATOH (2011-10-11 07:14)
> MDISATOH さん
800mmは全ニッコールのフラッグシップとして相応しい性能と価格を備えていますが、使い手にもそれ相応の、撮影対象と撮影技術・機材基盤を求められますね。
三脚はManfrotto475なら問題ないでしょうが、800/5.6と三脚を抱えて撮影地に行くのは一苦労です。
by えがみ (2011-10-12 21:05)