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Pentax 90mm F2.8(中判用)、60mm F2.8(35mm用) Macro の特許 [光学技術・レンズ設計]

ペンタックス90mm F2.860mm F2.8のマクロレンズに関する特許を出願中です。 90mm F2.8は645判をカバーし、35mm判換算で55mm、Pentax645Dでの使用時には換算70mmになるマクロレンズです。 60mm F2.8はAPS-Cではなくフルサイズ用ですが、現行品にD FA 50mm F2.8マクロがラインナップされていますから、このレンズもそろそろリニューアルかもしれません。

ペンタックスリコーイメージング株式会社が初めて特許出願する記念すべき第一号はレンズ設計に関する内容なので、流石は光学メーカーと言うべきか感慨深いものがありますね。

【追記】後日、HD D FA645 Macro 90mm F2.8 ED AW SRが発表されました。

smc PENTAX D FA645 90mm F2.8 Macro

patent: 90mm f/2.8 Macro (645 size)

smc PENTAX D FA 60mm F2.8 Macro

patent: 60mm f/2.8 Macro (35mm size)

特許文献、及び要約・自己解釈

  • 特許公開番号 2012-48084
    • 公開日 2012.3.8
    • 出願日 2010.8.30
    • 出願人 ペンタックスリコーイメージング株式会社
  • 実施例1
    • Fno. 2.9 - (4.2)
    • 焦点距離 f=87.80 - 58.80mm
    • 半画角 21.5 - 14.6deg.
    • 像高 34.85mm
    • バックフォーカス 67.93mm
    • レンズ全長 205.94mm
    • レンズ構成 10群13枚
    • 非球面 1面
    • EDガラス 1枚
  • 実施例6
    • Fno. 2.9 - (4.2)
    • 焦点距離 f=59.56 - 37.78mm
    • 半画角 19.8 - 13.4deg.
    • 像高 21.64mm
    • バックフォーカス 39.72mm
    • レンズ全長 126.32mm
    • レンズ構成 10群13枚
    • 非球面 1面
    • EDガラス 1枚
  • ペンタックスの特許
    • 正負正負の4群構成
    • インナーフォーカス (第2群と第3群がフォーカス用)
    • 中判カメラに最適化する
      • レンズ径が大きく重い為、全体繰り出しはAFに不向きである
      • 既存のマクロレンズを中判用にスケーリング(レンズ系の拡大)しただけでは、全長や画角、バックフォーカスが適切にならない

中望遠ポートレートレンズ 90mm F2.8

smc PENTAX D FA645 90mm F2.8 Macro

CP+2011で展示された中望遠レンズは、CP+2012でスペックが90mm F2.8であることが明らかになりました。 90mmレンズをP645Dで使用すると35mm判換算で70mm相当になるので、FA77mm F1.8 Ltd.のような位置付けかなと考えていましたが、90mmにしては大柄な鏡筒が疑問でした。 smc PENTAX-D FA645 90mm F2.8と、今回の特許が同じものか不明ですが、もしマクロレンズだとすると、その大きさも納得です。

中判用のマクロレンズは変形ガウスタイプでMF専用のものが多いです(FA120mm F4Macroは一応AF出来ますが)。 しかし特許文献では、快適なAFを実現すべく変形ゾナー構成を採用したようです。 AFを実現する為に、Makro-PlanarではなくMakro-Sonnarを採用したコンタックスNに似ていますね。 近年は変形ガウスタイプでもIFやRFを採用する例が多いので、変形ガウスとIFかRFでマクロレンズ化してほしいものですけど。

1/2.3型から645判まで幅広く手掛けるペンタックスの利点は、他のフォーマットの常識を持ち込めること。 中判の描写は捨て難いけど、フルサイズやAPS-Cと同じ使い勝手を望みたい、というユーザー層を取り込めるかもしれません。 逆に欠点は、開発リソースを増やす必要があるということ。 ペンタックスにしては珍しく発売よりも特許公開が先でしたので、現場の状況は推して知れます。 前線を広げ過ぎて、個々の守備が手薄になりはしないかと懸念されます。

性能

performance
90mm f/2.8 60mm f/2.8
2012_48084_fig02.png 2012_48084_fig17.png
2012_48084_fig03.png 2012_48084_fig18.png

90mm F2.8の性能は、球面収差が+0.17mm以内位、倍率色収差が±0.01mm、非点収差がワーストで-0.2mm、歪曲が+1.0%程度です。 中判はフォーマットそのものが大きいので、多少の収差は問題になりません。 にも関わらず、90mm F2.8はそのままフルサイズやAPS-Cで使用しても高い描写性能を発揮しそうですね。 P645Dの画素ピッチはフルサイズやAPS-Cと殆ど変わらず、しかもローパスレスなので、それだけの性能が要求されているのかもしれません。

ペンタックスリコーイメージング株式会社、初の特許出願

ペンタックスはおそらく一番真面目にカメラを作る会社。 もしマウントという柵(しがらみ)が無ければ、私は間違いなくペンタックスを主力機に選んでいました。 ペンタックスのスポンサーはなかなか安定しませんでしたが、ようやく安住の地を見付けたようなので一安心です。


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コメント 6

こうちゃん

HOYAのときは
ペンタックスも辛そうでしたね。
今度はうまくやっていけそうですね。
by こうちゃん (2012-03-12 15:22) 

レイリー

ペンタックスはコンデジを2台に渡り使っていたことがあり、好きなメーカーです。
色合いが自分にマッチしているようです。
デジイチをはじめる時にレンズなどのラインナップで難色でしたが、頑張って欲しいですね! 
by レイリー (2012-03-12 15:44) 

s_take

PENTAXは幅広く手掛けすぎだと思います。
K-01は何がしたいのかよく解らないです。
by s_take (2012-03-12 21:05) 

tm-photo

PENTAX、フイルム一眼2台、コンパクトデジタルカメラ1台所有してます
結構好きなメーカーなんですけどね
s_takeさんと同意見でK-01を見たときは
PENTAXよどこへ行く・・・という感じでした。
by tm-photo (2012-03-14 11:57) 

rappi

私もPENTAXの生真面目さが好きな一人です。
主力機はCANONになってしまいましたが、
やはりこのメーカーからは離れられないです。^^
なにかやってくれる(やらかしてくれる?)期待感もあります。
by rappi (2012-03-14 12:25) 

えがみ

> こうちゃん さん
キヤノンやニコン以外にも張り合いのあるメーカーが欲しいですからね。
今度はうまく行くでしょう。


> レイリー さん
そうなんです、レンズのラインナップには困り物です。
逆に、キットしか使わない方や、M42やボーグをお使いの方にはペンタックスが向いていると思います。


> s_take さん
もしかして全部のカテゴリに手を出して売れたものに次の投資を行う考えなのでしょうか。


> tm-photo さん
一眼レフが軌道に乗っているメーカーは、どのようなミラーレスを出すのか難しい判断をしなければならないと思います。
マウント変更とも受け取られかねないですから。
ソニーはその資金力によって両方に投資、ニコンはコンデジ、ペンタックスはマウントの互換性となったわけです。


> rappi さん
ペンタックスが嫌いな方って殆どいないんですよね。
気質が日本人向きなのでしょうか。
でも何故か皆さんキヤノンやニコンを選んでしまう…

by えがみ (2012-03-21 21:06) 

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