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Nikon 28mm F1.4 の特許 [光学技術・レンズ設計]

ニコン28mm F1.4特許を出願中です。 手振れ補正に対応しており、防振時に発生する収差を抑制した設計となっているようです。 FX対応の大口径F1.4レンズが 24mm 28mm 35mm 50mm 85mm と隙間無く揃うことになりますね。

AF-S Nikkor 28mm F1.4G VR

patent: 28mm f/1.4

AF-S Nikkor 24mm F1.4G VR

patent: 24mm f/1.4

AF-S Nikkor 28mm F1.8G VR

patent: 28mm f/1.8

AF-S Nikkor 30mm F1.4G VR

patent: 30mm f/1.4

特許文献、及び要約・自己解釈

  • 特許公開番号 2012-83703
    • 公開日 2012.4.26
    • 出願日 2010.9.17
    • 関連 2012-83704 2012-83705
  • 実施例1
    • 焦点距離 f=28.50mm
    • Fno. 1.45
    • 画角 75.6deg.
    • 像高 21.6mm
    • 全長 133.3mm
    • レンズ構成 11群15枚
    • 非球面 2面2枚
  • 実施例4
    • 焦点距離 f=24.70mm
    • Fno. 1.44
    • 画角 83.7deg.
    • 像高 21.6mm
    • 全長 133.3mm
    • レンズ構成 11群15枚
    • 非球面 2面2枚
  • 実施例5
    • 焦点距離 f=28.08mm
    • Fno. 1.84
    • 画角 76.4deg.
    • 像高 21.6mm
    • 全長 124.5mm
    • レンズ構成 8群12枚
    • 非球面 2面2枚
  • 実施例7
    • 焦点距離 f=30.87mm
    • Fno. 1.45
    • 画角 71.3deg.
    • 像高 21.6mm
    • 全長 135.0mm
    • レンズ構成 11群15枚
    • 非球面 2面2枚
  • 防振機構を採用した広角レンズの欠点
    • 防振時の収差補正が不十分
    • 非点収差の変動
    • 周辺入射角度が変動し、収差補正のバランスが崩れる
    • レトロフォーカスは対称型でない為、前後のレンズで収差を打ち消すことが出来ない
  • ニコンの特許
    • 第1レンズ群
      • ワイドコンバータ構成で周辺減光を改善
    • 第2レンズ群
      • 手振れ補正用
    • 第3レンズ群
      • 開口絞りを配置
      • フォーカス用 (リアフォーカス)
    • 各レンズ群毎に収差を補正することで最適化

F1.4か、それともF1.8

ニコンは AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G を発売予定です。 ガウスタイプを採用出来る85mm F1.8は廉価で提供出来るので、85mm F1.4と併売するメリットがあります。 ところが28mm F1.8は価格を抑えることが出来ないので、28mm F1.4との価格差次第では一方のレンズが噛ませ役になる恐れがあります。

  • 値段は殆ど変わらないから、明るい方を買おう
  • 明るさは2/3段しか変わらないから、少しでも安い方を買おう

マーケティングではユーザーの購入心理を考えているのでしょう。 28mm F1.8が意外に安価で提供されたのは、後に控えている28mm F1.4との価格に差を付けたかったのかもしれません。 かといってナノクリスタルコートを外す等、コストダウンし過ぎると、性能面で不評が出ます。 28mm F1.8はニコンにとっては利益率の悪い製品で、ユーザーにとってはお買い得な商品と言えそうですね。

手振れ補正 + 大口径広角レンズ

手振れ補正を組み込んだ広角系のレンズは殆ど見掛けませんが、広角だから必要が無いのではなく、技術的に難しいからなのかもしれませんね。 防振時はレンズの周辺部分が使われる可能性が高いわけで、収差の補正では不利になります。 特に大口径広角レンズは、僅かな組み立て誤差でさえ性能に直結してしまう程、シビアな製品です。

特許文献には28mm F1.8の実施例もあります。 この技術的困難からVR付の大口径広角レンズを断念し、VR無しの28mm F1.8として設計し直した可能性が高そうですね。 現在の技術では最低でもF2.8に抑えた方が良く、AF-S Nikkor 16-35mm F4G VRのようにF4位の方がバランスが良いのでしょう。

性能

performance (28mm f/1.8)
INF 中間距離
AF-S Nikkor 28mm F1.4G VR AF-S Nikkor 28mm F1.4G VR

無限遠では、球面収差が+0.15mm、非点収差が±0.15mm、歪曲が-2.3%、倍率色収差が+0.015mm程度です。 すば抜けて高性能ではないですが、防振時にもコマ収差は大きく発生していないようなので、世界初の手ぶれ補正付き大口径広角単焦点レンズとして重宝されるかもしれませんね。


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コメント 7

良吉

 ニコンは伝統的にオーバー気味の収差補正ですね。この方がピント移動は少ないのですが、開放と絞った時の画質差が大きくなります。フル補正と、どちらがAF向きか、ちと考えさせられるところですね。

 100、50とくると、どうしても24になるのでしょうけど、28は広角系でも使いやすい画角と思います。更にf1.4は魅力的です。開放f値でなく、最高の設計技術が投入されていると予想できるからですが。

 やはり50はf1.2にして欲しい。何度も言っていますが出たらニコンに、転びます。

by 良吉 (2012-04-28 13:35) 

血染羊毛

室内や夜間の手持ち撮影がやり易くなりますね
第2群は重そうですけど、手ぶれ補正が何段分効くのか気になります
by 血染羊毛 (2012-04-28 20:29) 

しばちゃん2cv

私の使ってるシグマレンズは
SIGMA 10-20mm f:4-5.6 DC HSM
でした。
お見それいたしました。
by しばちゃん2cv (2012-04-28 21:19) 

ナビパ

大口径広角単焦点は超望遠と並び憧れのレンズです。
最近のニコンは単焦点に力を入れていますね。
手振れ補正も導入して良いレンズなのでしょうね。
まずは手の出しやすい50mmf1.8Gかな・・・
by ナビパ (2012-04-29 12:04) 

コリンママ

手ぶれ補正、広角側では難しい技術がいるのですね。
NIKONではないですが、私のカメラのレンズは9-18mmの広角で
ボディ内手ぶれ補正のおかげで何とかなっている感じです。
by コリンママ (2012-04-29 15:59) 

ぱぱくま

広角の大口径レンズでも手振れがあると何かと心強いですね♪
by ぱぱくま (2012-04-29 23:38) 

えがみ

> 良吉 さん
ついこの間まで単焦点は軒並み銀塩時代の設計でしたからね。
やっと28mmもデジタル化の波がやってきました。
ここまでF1.4シリーズが充実してしまうと、次は望遠域のF1.8/F2.0か、標準域F1.2を期待してしまいますね。


> 血染羊毛 さん
現行のレンズからすると、最低でも3段、願わくば5段欲しいですね。
それが実現出来なければ、商品化もGoサインが出ないでしょう。


> ナビパ さん
憧れのレンズはどうしても高価になってしまいますね。


> コリンママ さん
新たにレンズ内に防振機構を設ける必要の無いオリンパスならではのメリットですね。


> ぱぱくま さん
あって損は無いですもんね。
by えがみ (2012-05-01 02:29) 

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