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Nikon F1.2以上の大口径比を実現可能なマウントの特許 [機械設計・メカニズム機構]

ニコンがマウント開口径やフランジバック、イメージサークル等の最適化を図ることで、小型ながら優れたカメラシステムを実現出来る特許を出願中です。 また口径比は最大でF0.7を想定しているようで、既に実施例にはF1.2が存在しています。 将来的にNikon1の交換レンズには、 F1.2は勿論のこと、F1.0F0.7がラインナップされるかもしれませんね。

2012_98706_fig05.png

patent: 10mm f/2.8

2012_98706_fig06.png

patent: 32mm f/1.2

2012_98706_fig07.png

patent: 6.7-13mm f/3.5-5.6

特許文献、及び要約・自己解釈

  • 特許公開番号 2012-98706
    • 公開日 2012.5.24
    • 出願日 2010.10.6
  • 従来のカメラ
    • イメージサークルが大きく小型化が難しい
  • ニコンの特許
    • イメージサークルは、直径14.0mm以上、20.0mm以下
    • フランジバック
      • 案1:直径16.0mm以上、20.0mm以下
      • 案2:直径14.8mm以上、18.8mm以下
    • レンズ側マウントの開口部の直径は、直径14.0mm以上、40.0mm以下
    • 大口径比を実現可能
      • 開口部の直径 / フランジバック >= 1/Fno = 0.7
    • 実施例
      • 1 10-30mm f/3.5-5.6
      • 2 30-100mm f/4-5.6
      • 3 10mm f/2.8
      • 4 32mm f/1.2
      • 5 6.7-13mm f/3.5-5.6

最もバランスの良いマウント

メーカー各社から新しいマウントが相次いで登場していますが、イメージサークルやマウントのサイズは何を根拠に決められたのでしょうか。 換算焦点距離が2倍で分かり易いから。最低でもAPS-Cは必要だから。 他社よりフランジバックを短くしておけば何とかなりそうだから。 ハイアマチュアとプロを相手に商売するならその考えで申し分ありませんが、将来も通じるかどうか。

ニコンはあくまでもバランスに拘ったようですね。 申請中の特許では特別なことをしたわけではなく、数値パラメータの最適化です。 不特定多数に売り込むなら10倍以上の高倍率ズームは必須のラインナップとなります。 10倍ズーム&インナーフォーカス&インナーズーム&電動ズームというスペックは、GXRを除くとNikon1の10-100mmしか存在しません。 ニコンでさえ決して小さくはないのに、更にフォーマットの大きなμ4/3やNEXで小さく出来るかどうか。 いずれ登場するであろうμ4/3やNEXの電動ズーム式の10倍ズームの大きさや重量が、勝敗の行く末を決めそうですね。

ハイアマチュアやプロに売り込むなら単焦点や大口径比レンズが必要になりますね。 以前からF1.2~F1.4の特許が見受けられるので、ズームレンズ等でローエンド層を取り込んだ後、ハイエンド層を狙う予定なのかもしれませんね。 実際にニコンワンのマウントを見てみると、電子接点があるので極端な大口径比は難しいと思いますが、正確な長さなど、情報が集まってきたら実現可能なFナンバーも明らかになるでしょう。


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hi-low

この特許申請は、Nikon1のセンサーがなぜCXサイズになったのかが分かり、面白いです。また、フランジバックをあまり詰めていない点も、Fuji X-mountとの設計思想の違いが窺えて興味深いです。Nikon1発表時に、この特許程度の解説が欲しかったですね。センサーサイズが中途半端という印象が、ずいぶん違ったものになったと思います。

by hi-low (2012-05-28 12:25) 

良吉

 開口部の直径 / フランジバック >= 1/Fno = 0.7の等号を満たすマウントを探しました。なんとライカLマウントが相当します。

 ここにもライカ、そこにもライカ、そして、あそこにもライカ。日本のカメラ界はライカに満ちあふれている。(スターウォーズのヨーダが言うフォース「理力」を真似て)

 フランジバックをパラメーターにしたのはボディ側の特許だからでしょうけど、どういう意味があるのか、やや不明です。普遍的ではなく、ただ要求仕様を説明するための式なのでしょうか。

by 良吉 (2012-05-28 20:10) 

水銀

えがみ さん、こんにちは

ニコワンは発売して半年以上経ってもなかなか具体的な新レンズの話が出てこないのでどうしたのでしょうか(^^;
「32mm f/1.2」は面白そうですね、でもインパクトを出すならコシナのμ4/3レンズのようにF0.95とかの大口径標準レンズを出して欲しいものですw
by 水銀 (2012-05-28 22:01) 

genpati

いつもコメントとナイスありがとうございます。

えがみさんとはブログを通じてなかなか長いお付き合いだなとしみじみ感じる今日この頃です。

今後ともよろしくお願いします。

記事と関係ないコメントですみません
by genpati (2012-05-28 23:46) 

MDISATOH

えがみさんお早う御座います!
32mmF1.2に興味が有ります。でも、ミラーレスはμ4/3のオリンパスを採用して仕舞ったので、ニコン1はさほど欲しいとは思いません。私の場合、薬の副作用のLi振戦が有る為に、ボディー内手振れ防止は有用です。35mmフルサイズ対応AF-S50mmF1.2Gを期待しているのですが、ニコンFマウントの径がキャノンEFマウントよりも小さいので無理なのかも知れません。MFのニコン50mmF1.2は持って居るのですが、AFにすると信号接点が有る為に無理なのでしょうか?
by MDISATOH (2012-05-30 05:16) 

えがみ

> hi-low さん
もし技術解説をしていれば、F0.7は流石に無理でも、F1.0を要求する声が大きくなり過ぎます。
ニコンとしてはミラーレスよりも利幅の大きい一眼レフで稼ぎたいでしょうから、ニコンワンを目立たせたくなかった。
ミラーレスが一眼レフを超える頃には、ファミリー層にニコンワンが浸透している想定で、それ以降、技術的優位の説明とともにハイエンド層に訴求すると思います。

J1はハイエンドコンデジとほぼ同じ厚み、V1はライカとほぼ同じ厚み。
今思えばガジェットとしても手頃なボディサイズです。


> 良吉 さん
もしこれが特許として申請が通れば、同じパラメータを持つカメラを作れないことになります。

性能を出すにあたって、このパラメータだと都合が良い(最適解)というものです。
料理でいうところの、少な過ぎると味が薄い、多過ぎると味が濃いという、調味料の分量でしょうか。

ライカをスケールダウンしたのがニコ(ry


> 水銀 さん
F0.7は流石に無いと思いますが、F0.95なら有っても良さそうですね。
F0.95があればハイエンド層にも売れます。


> genpati さん
今後とも宜しくお願い致します。


> MDISATOH さん
EF50mm f/1.0Lは電子接点が後玉に食い込んでいますからね。
電磁絞りを採用する等の工夫も必要ですが、同じ方法でニコンにも出来なくはないでしょう。
しかしF1.2のボケ量を得ることが出来ても、撮像素子のマイクロレンズがF1.2を受光出来るか怪しいですから、実用性に乏しく、所有欲としての意味合いが大きい商品になると思います。

by えがみ (2012-06-13 23:12) 

山田 

今後のカメラはこのカメラになる予感ですね・・参考になりました・・最高です・・
by 山田  (2012-07-13 12:11) 

えがみ

> 山田 さん
あくまでも特許なので、今後のニコンの経営や懐状態によっては、?ですよ(笑

by えがみ (2012-07-15 16:58) 

えがみ

ちょっと閑話。

しかしこれだけ話題になっているのに反対意見は出ないのでしょうか。
バヨネットとフランジバックそのものはF0.7が可能でも、バヨネット内には内面反射防止用(?)カバーや電子接点でケラれてしまいそうなものですよ。
リレーレンズを使ったのでは、特許と無関係になってしまいますしね。
Nikon1の正確な寸法が分からなかったので、私は敢えて踏み込みませんでしたが、他に検証してくれる方も現れず。
因みに某社のF1.0レンズはBokehが四角になるそうです。

にも関わらず、当Blogをいつも引用しているNikon RumorsやデジカメInfo等では、元の記事タイトルに従わず、F0.7として紹介されているんですよ。
何故、私が記事のタイトルをF0.7ではなくF1.2としたのか考えてほしいものです。

by えがみ (2012-07-15 16:59) 

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