Sigma 50mm F2.8 ミラーレス用レンズの特許 [光学技術・レンズ設計]
シグマがミラーレス用の 30mm F2.8、 30mm F2.5、 45mm F2.8、 24mm F2.8、 50mm F2.8、 55mm F2.8 に関する特許を出願中です。 小型ながら性能の良いレンズで、NEXやμ4/3用の交換レンズやDPシリーズの新モデルが期待されますね。
【追記】後日、シグマDP3Merrill (50mm F2.8)が発表されました。
特許文献、及び要約・自己解釈
- 特許公開番号 2012-181508
- 公開日 2012.9.20
- 出願日 2011.1.31
- 正正負の3群構成
- インナーフォーカス (第2群がフォーカス用)
- 対称型の第1群と第2群で、コマ収差、歪曲、倍率色収差を打ち消す
- 第2群をフォーカス用とすると収差変動が大きい為、第3群を配置する
- 第2群と第3群の符号を逆にし、収差変動を抑制
- 撮像素子は大きな入射角に向かない為、入射角を最適化する
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実施例1 焦点距離 f=30.83mm Fno.=2.89 画角 2ω=50.49° BF=20.4045mm Mod=500mm レンズ構成 5群7枚 非球面 2面2枚 | ![]() | ![]() |
これは30mm F2.8EX DN の光学系、或いは基となった設計と思われます。 球面収差、非点収差ともに±0.1mmに収まっていますし、噂に違わずとても良い性能ですね。 歪曲は約-2%と小さくない値なので、デジタル補正を前提としているのでしょうか。
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実施例5 焦点距離 f=30.77mm Fno.=2.47 画角 2ω=50.43° BF=22.7049mm Mod=500mm レンズ構成 6群8枚 非球面 2面2枚 | ![]() | ![]() |
F値が若干異なるだけなのでボツ案でしょう。 リコーGXRもシリーズの上限はF2.5ですし、両メーカーとも無理な大口径化をしませんね。
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実施例8 焦点距離 f=44.90mm Fno.=2.90 画角 2ω=34.67° BF=29.5405mm Mod=500mm レンズ構成 5群7枚 非球面 1面1枚 | ![]() | ![]() |
射出瞳位置は有利だと思いますが、バックフォーカスが長く、ミラーレスとしては無駄な空間が多いように思います。
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実施例10 焦点距離 f=24.72mm Fno.=2.90 画角 2ω=60.91° BF=23.7560mm Mod=500mm レンズ構成 6群8枚 非球面 2面2枚 EDガラス 1枚 | ![]() | ![]() |
DP2無印が24.2mm(換算41mm)、 Leica X1/X2が24mm(換算36mm)、 Fujifilm X100が23mm(換算35mm)と、この付近の画角は人気ですね。 DP Merrillへの採用を考えた場合、19mm(換算28mm)や30mm(換算45mm)と画角が近過ぎるのが欠点と言えます。
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実施例13 焦点距離 f=49.97mm Fno.=2.91 画角 2ω=31.29° BF=18.0523mm Mod=800mm レンズ構成 7群10枚 非球面 1面1枚 EDガラス 1枚 | ![]() | ![]() |
製品化の可能性の一つは50mmでしょう。 ラインナップが19mm、30mm、50mm(換算で28mm 45mm 75mm)になりバランスが良いですから。 DPレンズとミラーレス用レンズは焦点距離やF値が同じでも、レンズ構成が少し違うので、この特許とは別にもう一つ50mmに関する特許があるのかもしれません。
そういえば殆どのメーカーは50mmレンズを実焦点距離51.6mmで設計しますが、50mmマクロといい、シグマはそれに拘らないのですよね。 記事のタイトルは55mmにするつもりでしたが、その姿勢に敬意を表し、50mmにしました。
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実施例15 焦点距離 f=54.15mm Fno.=2.91 画角 2ω=28.99° BF=14.4036mm Mod=800mm レンズ構成 6群8枚 非球面 1面1枚 EDガラス 1枚 | ![]() | ![]() |
製品化のもう一つの可能性は55mmです。 個人的には24mm、35mm、85mmを彷彿させる、16mm、24mm、55mmのシリーズが良かったと思います。
球面収差、非点収差ともに±0.1mm以内で、目盛りが粗いので読み取り難いですが、30mmよりも性能は良さそうですね。 歪曲は+1.5%程です。
30mm 19mmに続く第3のDP
シグマは光学系の特許出願から発売までの期間が短いので、現時点で音沙汰が無いということは、この50mmや55mmは却下された可能性もありますね。 ところでDP Merrillはバッテリーの撮影可能枚数が少ないことから、複数個のバッテリーを買う方も少なくないようです。 少し前にある店では売り切れという情報もありましたし、バッテリーの在庫が少ない為にDP3 Merrill(仮称)を発売したくても発売出来ない可能性も有り得ますね。
ただし、現状リチウムイオン電池の生産キャパシティの関係で、なかなか予備バッテリーを店頭に並べることができずにいます 【フォトキナ】インタビュー:シグマ山木社長に交換レンズ新コンセプトを訊く
ペンタックス中望遠レンズの開発発表当初はポートレート用レンズを謳っていました。 その後に公開された特許ではマクロ可能な90mmということが判明し、正式発表ではやはり90mmポートレート兼マクロレンズでした。 シグマもマクロ化を検討中の為、遅れているのかもしれません。
特許の一部のレンズは発売済みのミラーレス用レンズでしょう。 それ以外は、DP用なのか、それともミラーレス用なのか、或いはその両方か分かりません。 けれどもNEXやμ4/3用レンズに、開放から高性能な50mm F2.8という選択肢が増える可能性が出てきましたね。Facebook コメント
トラックバック 1
50mmレンズもDPシリーズのラインナップに備わる可能性が高いことを予測されていましたので、見事それが的中したことになりますね!...



















DP2 Merrillをほぼ購入するつもりでカメラ量販店に行ったのですが、帰りに持っていたのはデロンギのコーヒーマシンでした。
私が撮影したい倍率まで寄れないことが、購入をあきらめた原因でしたので、55mm f/2.8 Macroを積んだDP3 Merrillをぜひ作ってほしいですね。
by hi-low (2012-09-21 08:44)
> hi-low さん
Blogをお作りになられたのですね。
アイコンは、コーティングを終えた硝材ですね。
専用設計のクローズアップレンズでもご要望の撮影倍率には届きませんか。
当面はMicro Nikkor60/2.8で凌いで頂くか、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroで手軽に行うのが良いのかもしれません。
50mmや55mmの性能評価はInfと800mmでされていたのでMod=800mmと称しましたが、800mmまでしか寄れないのでは使い勝手が悪過ぎると思います。
マクロのDPが出たら非常に魅力的だと思います。
NEXやμ4/3のFPシャッタだと振動が大きいので、リーフシャッタのDPは使い勝手が良さそうです。
もしシグマがレンズ交換式のDPを出すのならリーフシャッタ、或いは電子シャッタでお願いしたいものです。
by えがみ (2012-09-22 19:40)
> えがみ さん
Blogはまだなにもない状態でリンクするつもりはなかったのですが、たまたまso-netにログインしてた状態で上記のコメントを書いたため、リンクされてしまったようです。
Micro Nikkor 60mm f/2.8はD5100で使っていますが、マクロ撮影ではミラーやシャッターのショックが大きいと感じるので、ニコンにはその交換レンズ群にリーフシャッタレンズを加えて欲しいですね。
by hi-low (2012-09-22 22:56)