Nikon 55-300mm F2.8-4 (2012-212087)の特許 [光学技術・レンズ設計]
ニコンが55-300mm F2.8-4の特許を出願中です。 テレ側F値がF4ながら、約5.5倍と幅広いズーム域を誇る望遠ズームレンズです。 FXフォーマットに対応するので、フルサイズ機の高級望遠ズームとして定番になりそうですね。

patent: 55-300mm f/2.8-4
特許文献、及び要約・自己解釈
- 特許公開番号 2012-212087
- 公開日 2012.11.1
- 出願日 2011.3.31
- 関連 2012-212088
- 実施例1
- 変倍比 5.17
- 焦点距離 f=56.50 - 105.00 - 292.00mm
- Fno.= 2.88 - 3.40 - 4.12
- 画角 2ω=43.34 - 23.13 - 8.35°
- 像高 Y=21.60mm
- 全長 248.90 - 267.80 - 288.60mm
- BF= 38.47 - 52.49 - 62.51mm
- レンズ構成 17群22枚
- EDガラス 5枚
- 正負正正の4群ズーム
- インナーフォーカス (第3群がフォーカシング用)
- インナーズームではない
- 防振機構 (第4群の一部)
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左から、球面収差、非点収差、歪曲、コマ収差、下は倍率色収差
3本はスペックの一部が300mm F4
少なくともスペックの一部が300mm F4のレンズは、3本あるようですね。 他2本は、300mm F4単焦点と、100-300mm F4のコンスタントF値です。 55-300mmは以前も特許出願されていたので「またか」と思われるかもしれません。 特許公開だけは頻繁にある80-400mmを彷彿とさせます。
当Blogの読者には改めて説明する必要もないのですが、特許公開の後に製品発表されるレンズは意外に多いのです。 18-300mm F3.5-5.6、24-85mm F3.5-4.5、70-200mm F4、32mm F1.2…
FX50/1.8やDX40/2.8は鏡筒の流用で開発期間の短縮やコストダウンが可能かもしれませんが、手ぶれ補正対応の望遠ズームレンズは構造が複雑そうなので、最適化の為に時間がかかるのでしょう。 3種類の内、市場のニーズを踏まえた1本が投入されることもあるかもしれませんね。










55からなので標準の代わりと考えたいところですが、この手のレンズの例外でなければ、最短が1メートル付近と大きいのですよね。やはり、望遠として使うのが正当なんでしょうか。何時も、計算された収差値が現物で、どの程度、実現されるか気になるところですね。
ところで、1/100ミリなのはフランジバックの精度における許容誤差、つまり公差です。キャノンのフランジバックは44ミリなので、許容範囲は43.99ミリから44.01ミリと言うことになりますね。
この辺は、ヘリコイド移動量と最短撮影距離や被写界深度の計算で、どの程度の精度が必要か計算できると思います。以前、1/100ミリについて検算したときも50ミリf1.0の被写界深度内に入っていたように覚えていますが。
by 良吉 (2012-11-15 10:23)
> 良吉 さん
Σ50-500mmを標準レンズ代わりに使う猛者がいたら、会ってみたいです(笑
深度に入る入らないの判定は、精度をどこまで求めるかによって決まるので「許容錯乱円が***の場合」という但し書きが付きます。
フランジバックの精度が1/100mmなら、AFセンサーやファインダースクリーンで合焦判定を行った位置から、像面が1/100mmずれるかもしれないということです。
F1.0のレンズで、像面を合焦位置から1/100mmずらした時にピンボケと判定させるには、許容錯乱円をδ=10um以下にしなくてはなりません。
よって http://egami.blog.so-net.ne.jp/2012-11-12 の判断になりました。
by えがみ (2012-11-18 23:49)
500でしたね。確かに、ちと標準代わりは無理ですね。70-200を標準代わりに持ち歩いたことがありますが、一日で、めげました。70はファインダー倍率を等倍とするので使えると思ったのですけど。
by 良吉 (2012-11-19 10:40)