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Leica DG Summilux 25mm F1.4 ASPH. の特許 [光学技術・レンズ設計]

パナソニック25mm F1.4特許を出願中です。 μ4/3のSummilux 25mm F1.4のベースになった設計と思われ、画質とAF速度の両立を図った設計が行われているようです。 また派生モデルとして、 30mm F1.8 12mm F1.8 16mm F1.8 50mm F1.8 26mm F1.8があるようで、発売を期待したいところですね。

Leica DG Summilux 25mm F1.4 ASPH.

patent: 25mm f/1.4

特許文献、及び要約・自己解釈

  • 特許公開番号 2012-226309
    • 公開日 2012.11.15
    • 出願日 2011.4.7
  • 実施例
    embodiment
    焦点距離 Fno 半画角 像高 レンズ全長 BF
    1 25.6692 1.44319 22.9335 10.8150 60.5607 18.03332
    2 30.0362 1.85425 19.4978 10.8150 55.0786 18.40474
    3 12.2982 1.85546 41.3302 9.6300 71.7778 16.55704
    4 16.4891 1.85519 33.2665 9.8700 71.9424 17.30921
    5 50.0000 1.85406 12.0593 10.8150 85.9781 25.61839
    6 26.2626 1.85576 22.9788 10.8150 56.6628 19.84693
  • パナソニックの特許
    • 正負正の3群構成
    • インナーフォーカス (第2群がフォーカス用)
    • AF高速化
      • 第2群の径を小型化
    • 第3群によって、射出瞳位置を像面から離し、入射角を有利にする

換算50mm前後における、数少ないインナーフォーカス

換算50mm前後のレンズは「画質に拘って繰り出し式を採用しました」という類のものが多いです。 ミラーレスだとリコーGXR33mm F2.5Macro、シグマDP2Merrill 30mm F2.8富士フイルムXF35mm F1.4R等。 そして忘れてはいけないのがG20mm F1.7ですね。

繰り出し式は基本的に収差変動が少なくて、レンズの特性を出し易いのですけど、遅いAFが欠点です。 先に挙げた3社は少なからず画質への拘りがあるので、繰り出し式を採用してでもAF速度を蔑ろにする必要があります。 特にシグマは、DPレンズを受け継いだとされる30mm F2.8EX DN(NEXμ4/3用)がインナーフォーカスなのに対し、本家のDP2Mは繰り出し式ですから、その考えが顕著なのだと思います。

ところでDP MerrillってAF精度が恐ろしく高いのですね。 元々解像が良いことや背面液晶のDPI(dot per inch)が細かいことも、そう感じさせる要因だと思いますが、合焦した画像を見るとキレの良さにビックリします。

先に挙げた3社は画質に拘るユーザーを相手に商売すれば無問題です。 しかしパナソニックは世界を相手に売り込みたいでしょうから、そういうわけにはいきません。 ユーザーから「G20/1.7のAFが遅い」と散々言われ続けたのでしょう。 Summiluxではめでたくインナーフォーカスとなりました。 否、動画対応の為に元々インナーフォーカスかリアフォーカスを考えていたのかもしれません。

Leica DG Summilux 25mm F1.4 ASPH.

左から球面収差、非点収差、歪曲

性能

銀塩フイルム時代では考えられないズバ抜けた性能だと思います。 周辺から四隅も球面収差、非点収差ともにワーストで-0.05mm程度ですから、並の単焦点よりもずっと良いですね。

但しμ4/3は画素ピッチが狭い分、周辺は相対的に並の単焦点程度になり、最高の性能を出す為には絞った方が良いと感じられるかもしれませんね。 中心から四隅まで、同じ量の軸上色収差があるのも気になりますね。倍率色収差は不明です。 歪曲は-0.5%と、このスペックにしては小さい方で、μ4/3はソフト補正が前提の光学設計というイメージを払拭出来るかもしれませんね(それをメーカーが望んでいるか、ユーザーが本心から望んでいるかどうかは別として)。

後端に正レンズを置いて射出瞳位置を撮像素子から離す光学設計は、ミラーレス時代では当たり前になりましたね。 数値データが同じでも、こういった工夫を施すことで色付きを抑えられるでしょう。

後で気付きましたが、特許の25mm F1.4と、実際の25mm F1.4は光学系が少し違いますね。 性能の質も実際は少し違うかもしれません。

今後のロードマップ

特許文献には25mm F1.4以外に数多くの実施例があるようです。 パナソニックにはフルサイズでメジャーな画角である焦点距離を企画する傾向があるので、 12mm F1.8(換算24mm) 50mm F1.8(換算100mm) 26mm F1.8(換算約50mm) 辺りは商品化されても違和感ないでしょう。 25mm F1.4の発売から時間が経過しているので他の実施例はボツ案でしょうが、開発中の42.5mm F1.2150mm F2.8以外にも単焦点があると良いですね。


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コメント 6

JY

現行の25mm F1.4もかなりいいレンズだそうで
NEX使いからすると羨ましいかぎりなのですが
その上...となると、さすがにちょっと、試してみたくなったりします。
by JY (2012-11-20 09:23) 

hi-low

ダブルガウス型光学系をインナーフォーカスにする工夫ですね。この比較的シンプルな光学系で充分な性能が得られるはずなので、最近のズームレンズの複雑な光学系がどれだけ無理をしているかが分かります。

by hi-low (2012-11-21 09:00) 

hi-low

DP merrill関連のため別に書き込みます。
DP2 merrillとX-E1で撮影されたWebで公開されている同じような被写体のJPEG画像を、フーリエ変換して比較すると、DP2の方が高周波まで存在するようです。両カメラ共にAPS-C型でほぼ同じ画素数なので、ローパスフィルターだけでなくカラーフィルターの存在(たぶん色補間過程)も解像に影響を与えるのでしょうね。
by hi-low (2012-11-22 16:15) 

ポロ&ダハ

m4/3の単焦点レンズにはオリの45mm/F1.8のように後玉に凹レンズを配置しフォーカシングに使うタイプが多いように思いますけど、像の平面性を含めフォーカシングによる画質の変化はどうなんでしょうかね。
ちょっと気になっています。
by ポロ&ダハ (2012-11-22 16:34) 

MDISATOH

えがみさんお早う御座います!ライカのレンズは凄く写りが良いので、
4/3のLEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 Asph.を持っているので、
新しいm4/3の25mm F1.4 Asph.に期待します。
by MDISATOH (2012-11-23 06:48) 

えがみ


> JY さん
ご無沙汰しております。
こうなったらもう両刀使い(NEX兼μ4/3)しかないですよ!

> hi-low さん
成る程、フーリエ変換による比較ですか。原始的な方法で確認していました(^^;

赤や青ばかりの画像等、RやBの色解像度的にもX-Trans CMOSはあまり高くないと思います。
シグマ、富士フイルムともにカメラの完成度が高くない印象を受けるのですが、
シグマはその解像と良く分からないけど特定条件で優れた色(?)を出すこと、富士フイルムは正確かどうかは別として発色の良さから、サブカメラに選んでみたいです。


> ポロ&ダハ さん
メーカーが距離毎にMTFを公開してくれたら一番良いのですけど。
フォーカシングによる収差変動は多分ある筈ですから。


> MDISATOH さん
D Summiluxは4/3にはバランスの良いレンズですが、μ4/3にはいささか大き過ぎですね。
好みの写りの方で良いと思いますが、DGの方が好みでしたら、買い換えもアリですね。

by えがみ (2012-11-26 00:38) 

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