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Olympus AFと防振に対応したマウントアダプタの特許 [半導体・エレクトロニクス技術]

オリンパスAF手ぶれ補正機構を組み込んだマウントアダプタ特許を出願中です。 これによりμ4/3ボディで4/3(≠μ4/3)レンズを使用した場合でも、高速なAFを実現可能で、しかもレンズ内手ぶれ補正にも対応します。 ライブビュー、動画、望遠ではレンズ内手ぶれ補正が有利なので、μ4/3でも本格的な野鳥・スポーツ撮影が可能になるかもしれませんね。

Olympus Mount Adapter 4/3 to u4/3

patent: 4/3 to u4/3 Mount Adapter

Olympus Actuator

patent: Actuator

特許文献、及び要約・自己解釈

  • 特許公開番号 2012-230323
    • 公開日 2012.11.22
    • 出願日 2011.4.27
  • 従来の技術では、薄型化した電磁駆動機構や、吸着力の強い圧電素子駆動機構が難しい
  • オリンパスの特許
    • レンズ外周に磁性部材、その外側に異極接合磁石、更に外側に第2の磁性部材を配置し、吸着力を確保
    • マスターレンズの外径よりも、マウントアダプタの外径を大きくして周辺光量確保
    • 光学的な倍率はほぼ1倍
    • XYガイド軸を設け、XY方向のブレを低減
Olympus Optical Anti Shake

patent: Stabilizer

大口径の4/3レンズに対応

小型化の為にマウントアダプタの径を小さく設計すると、マスターレンズが大口径である場合にケラれる可能性があります。 例えばLeica D Summilux 25/1.4ですね(特許文献に具体的な径は書かれていないので、何処まで対応出来るか不明です)。 それを回避する為には、マウントアダプタ内レンズの径を大きくしなければなりません。 そうすると小さなアクチュエータでは径の大きなレンズを動かすことが出来ず、結果としてマウントアダプタが肥大化してしまいます。

オリンパスの特許は圧電素子(ピエゾ素子とも。超音波モータにも使われていますね)の高効率化です。 レンズの小型化が出来ないので、製品としてのマウントアダプタそのものは大きいのですが、アクチュエータ関係の部品を大型化する必要が無いので、技術的には優れた製品になりますね。

マウントアダプタ内にAF機構を組み込んだ特許は過去にも出願されていますが、今回の出願では防振機構が新たに加わったようです。 防振機構を組み込んだテレコンバーターの特許なら他のメーカーが出願していました。

オリンパスもレンズ内手ぶれ補正へ移行か

一眼レフ時代、ボディ内手ぶれ補正のデメリットとして、レンズ毎に最適化出来ないことや、ファインダーで確認出来ないこと等が挙げられていました。 ミラーレス時代は背面LCDやEVFを問わず常時ライブビューなので、ボディ内手ぶれ補正のデメリットである熱問題を無視することが出来なくなってきたのでしょう。

孫氏曰く「兵は拙速を尊ぶ、未だ巧みの遅きを聞かざるなり」

オリンパスは、高速AF対応マウントアダプタを出すのは1回だけと考えているのでしょう。 それで4/3ユーザーへの責任を果たせますし、開発リソースはμ4/3の方に割きたい筈です。 それが足枷になっているのかもしれませんね。

  • フィクションです
  • 社員A「こういうアダプタはどうでしょうか。」
  • 幹部A「じゃあそれで。言っておくが1回だけだぞ。」
  • 社員B「待って下さい。それだと当社のレンズは問題ありませんが、P社やS社のF1.4レンズでケラれてしまいます。」
  • 幹部B「仕方が無い。開発期間を延長しよう。」
  • -
  • 社員B「少し大きいですが、これならF1.4に対応出来ます。」
  • 社員A「最近、オーバーヒートの記事が話題になっているなぁ。」
  • 社員C「後継機は無いから、防振機構も全部詰め込んでしまおうか。」
  • 幹部A「おいおい、次が最後だぞ。これ以上の延長は無いからな。」
  • -
  • 広報A「4/3ユーザーさん、高速AFと防振に対応したマウントアダプタを発売しますよ。」
  • ユーザーA「え? 他マウントでシステムを構築し直したからもういらないよ。4/3は下取りに出したからね。」
  • フィクションです

さて、孫氏の生涯は謎が多いのですが、古代中国の天才的な戦略家とされています。 戦争も商売も基本は一緒で、先の言葉を置き換えると「未完製品でも先に出したもん勝ち」です。 それがユーザーの囲い込みを出来るか(国を長く治められる)どうかは別ですが、あまりに悪くない限り、買い換える(国が滅ぶ)こともないでしょう。 カタログにも「世界初」と書き易くなります。

だらだら開発を続けても良いことは何も無く、バッテリー燃費が良いとは言えなくともフルサイズミラーレスを発売したソニーや地図問題を解決せずにiPhone5を発売したアップルの方が、商売的には正解です。 他のメーカーがフルサイズミラーレスを先に出せばソニーは二番煎じになりますし、アップルはスティーブ氏亡き後も勢い衰えずという印象付けも必要だったでしょう。

オリンパスは上述したこと百も承知でしょうが、教養が深いだけでは何の意味も成しません。 兵法の定説は理解しているけど、技術的な課題を解決出来ずにいるだけ、特許絡みで製品化出来ない、元々製品化する気が無い、或いは誰も言い出せずにいた等、様々な要因が考えられます。 ユーザーが欲するのは言い訳ではなくて製品なのですから、解決の糸口を探し当てて欲しいものですね。

【追記】 本音を申しますと、MMF-1/MMF-2を出した時点でユーザーへの責任は果たしたと思います。 4/3はシステムとしては一通り揃っていますし、後は部品等を一定期間保有し、修理等に備えれば良いです。 μ4/3が出たからといって4/3が使えなくなるわけではありませんし、4/3レンズを4/3ボディで使う限りAF性能は従来通り保障されます。 以上、一度も4/3ユーザーでなかった外野の意見でした。


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FT

E-PL5以降のボディではパナソニックの手ぶれ補正レンズをごく普通に使えるようになりましたが、つまりオリンパスも手ぶれ補正付きレンズを出す素地ができたと言えなくもないかもしれません?
by FT (2012-11-26 10:51) 

ポロ&ダハ

フォーサーズのユーザーが気になっているのは、光学ファインダーを残すのかという事なんですけど、sonyのように止めてしまうつもりなんでしょうかね?
EVFだとタイムラグが無視できないですから、スポーツの撮影には向かないんですよね。
E-5の後継機には光学ファインダーを採用し、動画用にはEVFをホットシューの処に取り付けられるようにするというハイブリッドがベストだと思っているのですが、どうなりますかね。
レンズ内手ぶれ補正も使えるというのは歓迎ですけど、こちらもハイブリッドにして、ボディー内手ぶれ補正は残して欲しいですね。
レンズ内手ぶれ補正は究極の解像度が要らない動画用だけで十分です。
レンズ内手ぶれ補正だと、長時間は利かないため、広角レンズで1秒以上の手持ち撮影ができないので、機能的に後退だけはして欲しくないです。
by ポロ&ダハ (2012-11-26 13:39) 

hi-low

えがみさんがフィクションの落ちにされたように、ユーザーとオリンパスの両方にとって、4/3は実質的に終わった規格でしょう。
かつてオリンパスは、E330を使った顕微鏡用カメラシステムを販売していました。しかし、後継システムを出すことなく終息させことから、オリンパスイメージングがどう言おうと、オリンパス本体は既に4/3に見切りを付けたのだと思っています。
実は当該システムが職場に複数セットあり、E330の挙動が怪しくなってきたので、個人的にはE620の後継機を切望しています。
by hi-low (2012-11-26 17:28) 

n_n

メーカーの考えを勝手な想像で印象操作するのは関心しませんね。
相手がどんなことをしようとも、いくらでも悪く受けとり解釈する人間もいますからね。
技術記事をうたうなら、先入観や個人的願望などは排除してコメントしてもらいたいものです。
by n_n (2012-11-26 20:06) 

えがみ

> FT さん
ソニーはミラーレスではレンズ内補正を採用し、ペンタックスはレンズ内補正の90/2.8マクロを発売予定という状況ですね。
初のハイブリッドでも良いと思いますが…。


> ポロ&ダハ さん
そうでした。動体を追う場合はまだまだOVFが有利ですね。
レンズ内とボディ内補正、切換ではなく同時に使って、最大限の効果を実現出来ないものかなと思っています。


> hi-low さん
E-330はライブビューでの拡大等、当時としては画期的でした。
いずれ他カメラにも実装され、正確なピント合わせが出来ると期待を寄せたものです。

http://www.olympus.co.jp/jp/support/cs/digital/servicea_12.html#DI
「デジタルカメラで既に修理を承ることのできない製品」リストに載っているのはE300だけですので、E330は修理可能かもしれません。
現状システムの使い勝手と修理代金、新システム導入に伴う諸々のリスクとコスト等を秤にかけると、判断はなかなか難しいところです。

by えがみ (2012-11-26 21:36) 

えがみ

> n_n さん
初めまして、コメント有難うございます。
返す言葉もなく、全く以って仰る通りです。

お言葉を真摯に受け止め、今後バイアスについては吟味致します。

by えがみ (2012-11-26 21:37) 

MDISATOH

えがみさんお早う御座います。わたしにとってかなり重大な記事ですので、コメントさせて頂きます。先ず、私は従来ニコンユーザーでしたが、
病気の為にオリンパスのボディ内手振れ防止機構と、望遠に於いて2倍の焦点距離(割と換算し易い)、ニコンに比べて軽量等の点から、オリンパスユーザーと成りました。
 ユーザーの希望としては4/3のE-5の改良型を出して貰いたいです。
E-5は良く出来たカメラですが、ZUIKO D. ED14-35mm F2.0或いは、ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD、ED 150mm F2と組み合わせた時,当たり前とは言え、非常に重くロートルには扱い辛いです。E-30は丁度良いのですが、性能が今一です。始めの頃μ4/3のレンズが揃っていませんでしたが、最近は明るい単焦点が揃ってきました。今、OM-D E-M5を常用して居ますが、余りEVFは好きでは有りません。タイムラグが未だ有る。そしてOVFだと現在の実像を観ている感じがしますが、EVFは如何しても電子画像を観ている感じが脱げないです。E-5はオリンパスとしては売れなかったのかも知れませんが、E620の後継は是非とも出して欲しいです。他社が余り出来ないF2通しのズーム/超望遠を是非とも活かせる様にして頂きたいです。
by MDISATOH (2012-11-27 06:20) 

ポロ&ダハ

OM-D E-M5を予約して購入し、14-35mm/F2や35-100mm/F2を付けて撮影した経験から言って、このアダプター方式の最大の問題点はm4/3ボディー+マウントアダプターでは4/3用の重いレンズを2連のマウント部に負荷がかかるような使い方はできないという事になりますね。
この問題を解決するために、リコーのようにボディーを2分割できるようにして本体側に撮像素子部分は残し、マウント部分をそっくり交換して4/3とm4/3を使い分けできるようにするんでしょうかね。
それともE三桁機のボディ内に組み込んでEVF化するんでしょうかね。
いずれにしても、 MDISATOHさんのようなユーザーには無意味ですよね。

by ポロ&ダハ (2012-11-27 22:05) 

kiyo

えがみさん、
一応、松レンズを持ったまま、OM-D E-M5ユーザとなり、さらに、5D MK2→5D Mk3とフルサイズにも手も染めたユーザとして。

43rdsボディでも、m43rdsボディでも、どちらでも良いので、松レンズを活かせるボディを待っています。
ただ、ポロ&ダハ さんもおっしゃるとおり、物理的に、松レンズの大半を支えるには、アダプタ方式や、そもそものマイクロのボディでは小型軽量すぎて不足です。
パナのGH3以上の強靱なマイクロボディが必要でしょう。
それと同等のアルミ削り出しか、ステンレス削りだしくらいの剛性感のあるアダプタでないと持たないでしょうね。

持ってはいませんが、岩合さんのためにも、Zuiko ED300mm F2.8レンズを装着しても壊れないマイクロボディとフォーサーズアダプタが必要でしょう。

マイクロフォーサーズは、軽量でも良いですが、小型では市場範囲が狭すぎます。
今後は、中型軽量ボディで、手に持ってしっくり来るが軽くて丈夫なボディ展開にしないと、マイクロの望遠レンズ(望遠端300mmのレンズなど)でさえ、現在のマイクロの小型軽量ボディではレンズを支えて切れていない話もあります。
例えば、ミラーレス・フォーサーズでしょうか?

そうでなければ、E-5後継機は、やはり、フォーサーズでないと務まらないというコトでしょうね


by kiyo (2012-11-28 15:05) 

えがみ

> MDISATOH さん
実物 = OVF ≒ EVF = 撮影画像
実物とEVFの差は少なくなるでしょうが、現時点では見栄えのOVF、自由なアングルや情報表示等の利便性ではEVFといったところ。
しかしMDISATOHさん、F、4/3、μ4/3、Mの4マウント体制は大変ですよ。


> ポロ&ダハ さん
仰る通り重量バランスは宜しくありません。
これは他のカメラにも言えることで、一眼レフとミラーレスの親和性は難しいと改めて実感させられますね。
ミラーレスに一眼レフ用のメジャーなストロボを付けたら…

分割式だと総重量が増えますから、一眼レフ、ミラーレス別々に考えた方がよいのかもしれません。


> kiyo さん
コメント有難うございます。
電子マウントによる親和性の高さはあくまでも電気的、プログラム的なもので、重量バランスは全く無視されているのですよね。
いわば緊急使用みたいな感じでしょうか。

運搬を無視すれば使い易いのは一眼レフ相当のサイズ、アダプタはガタ等の問題、望遠はどうしても大きくなる、といった諸問題もありますし、E-5後継に4/3が相応しいのは全く同感です。

by えがみ (2012-11-28 21:28) 

MDISATOH

えがみさんお早う御座います!再コメントさせて下さい。マウント体制の問題は、実はフィルムですが、昨日久しぶりに紅葉の写真を撮影するのに使ったコンタックス645マウントも未だ使っており正確にはもっと多いのですが、今の処、大変ながらそれぞれの良さ特色が有り、中々、昔の様にFのみに絞れません。私も、kiyoさんの様に、松レンズを活かせるE-5の後継機に期待して居ます。そもそもフォーサーズは望遠に有利ですし、F2通しのズームは、大きさ的に4/3或いはμ4/3しか作れないと思います。
by MDISATOH (2012-11-30 06:48) 

えがみ

> MDISATOH さん
万能なマウントはありませんから、複数体制も一つの案でしょう。
私も複数マウントですし、読者の方も多マウント派の方は少なくないです。

by えがみ (2012-12-01 18:46) 

TOM

えがみさん、こん**わ
お初です

E-5ユーザーですが通りすがりに一言
・μ43に何故移らないか
1EVFの見栄えが好きでない
2マウントアダプターを介してμbodyに43レンズを付けると
 レンズの光軸がずれる+アダプターに耐久性がない

この2点が解決されない限り移らない、いや移れません

では他社マウントに何故移らないのか
・かつてS社のフルサイズ機を持っていましたが標準ズームレンズが
43より劣るため手放した経緯があります

43基準で見てしまうと他社のズームレンズでは
満足ができないのですがかといって43後継機が出るわけではなく
中途半端なところで浮いているというのが私の気持ちです

μでもold43でも松竹43レンズがストレスなく使えるカメラが出る
のを首を長くして待っているというところです

意外としぶとくold43ユーザーは残っていますよ
by TOM (2012-12-08 19:57) 

えがみ

TOMさん、お返事が遅れまして誠にすみません。
コメントを頂きまして恐縮です。

マウントは違えど、私も同じ状況なのでその気持ちよく分かります。
(645DF+は食指が動きませんし、色が好きでないので645Dにマウント変更する気にもなれない)

中古市場でも松レンズ等はあまり見掛けませんし、待ち侘びているユーザーは、仰る通り多いのかもしれません。

by えがみ (2012-12-13 00:49) 

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