Sigma 55mm F2.8 防振付き の特許 [光学技術・レンズ設計]
シグマが 30mm F2.8、 30mm F2.5、 28mm F2.8、 24mm F2.8、 50mm F2.8、 55mm F2.8、 の特許を出願中です。 手ぶれ補正に対応したAPS-C対応レンズです。 シグマの次期ミラーレス用レンズ、或いはDPシリーズでは手ぶれ補正の搭載を期待出来そうですね。
【追記】後日、シグマDP3Merrill (50mm F2.8)が発表されました。

patent: 30mm F2.8 OS
特許文献、及び要約・自己解釈
- 特許公開番号 2012-234169
- 公開日 2012.11.29
- 出願日 2011.4.18
- 実施例
実施例 実施例 焦点距離 Fno 画角 構成 非球面 MOD ELDガラス 1 30.83 2.89 50.49 5群7枚 2面2枚 500mm 5 30.77 2.47 50.43 6群8枚 2面2枚 500mm 7 28.77 2.91 53.60 5群7枚 2面2枚 500mm 8 36.83 2.92 42.87 5群7枚 2面2枚 500mm 9 24.72 2.90 90.91 6群8枚 2面2枚 500mm 1 10 38.82 2.92 40.96 5群7枚 2面2枚 500mm 12 49.97 2.91 31.29 7群10枚 1面1枚 800mm 1 13 49.83 2.91 31.37 7群10枚 1面1枚 800mm 2 14 54.15 2.91 28.99 6群8枚 1面1枚 800mm 1 - 正正負
- インナーフォーカス (第2群がフォーカス用)
- 防振 (第3群)
性能
シグマは以前も30mmから55mmまでの光学系の特許を出願して、今回は防振に対応させたようですね。 性能はほぼ同じようですので、詳細はそちらをご覧下さい。
| INF | MOD |
|---|---|
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収差変動の少ない設計のようで、INFとMODの性能差は極小
| 通常 | 防振によるレンズ偏心 |
|---|---|
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防振が作動しレンズが偏心した時でも、横収差の変動は極小
次期DPと、NEX、μ4/3用レンズ
シグマはDP MerrillとNEX、μ4/3用に19mm F2.8と30mm F2.8を出しています。 これに50mmか55mmが加われば、換算焦点距離で ローライフレックス(50mm/55mm、75mm/80mm、135mm) や ミノルタCLE(28mm、40mm、90mm) に近いラインナップが完成します(μ4/3は画角が異なりますが)。 防振なので手持ち撮影もし易いでしょうし、DPであればレンズシャッターなのでストロボを使ったポートレート撮影でも有用でしょうね。 防振の付いた中望遠レンズはNEXだと50mm F1.8OSS、μ4/3だとマクロ45mm F2.8OISがありますが、 シグマ55mm F2.8 OS はどのような描写を見せてくれるのでしょうか。
記事タイトルは55mmとしましたが、50mmや55mmは、シグマ30mm F2.8EX DNの防振バージョンの10以上ある実施例の1つに過ぎないのです。 Summilux DG25mm F1.4やM.Zuiko12mm F2.0にも数多くの実施例がありましたが、製品化は今のところ1つだけということも最後に付け加えておきます。











デジタルカメラのレンズでは、バックフォーカスの必要性とは関係なくレトロフォーカス的設計が必須のようですね。
シグマは1:3以下で撮影できるレンズの名前にMACROを付けますが、その程度の倍率で良いので、55mm f/2.8 OSのDP3 Merrill MACROが欲しいです。肉眼でも顕微鏡でもない不思議な世界が見えそうです。
by hi-low (2012-11-30 18:22)
> hi-low さん
最大撮影倍率を上げ過ぎると収差変動や大型化等のデメリットもありますから、換算で1:2相当になる、APC-Cの1:3はバランスの良い落とし所ですね。
Foveonと、最適化された最高峰のレンズの組み合わせは、他では得られない描写を見せてくれそうです。
ただ出願された特許は距離=800mmで収差を計算しているので、マクロ化するにはレンズの移動スペースが足りない可能性があります。
是非とも設計変更を検討してほしいものですね。
by えがみ (2012-12-01 18:48)