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Canon 視野率100%のOVFを小型化する特許 [生産技術・品質検査]

キヤノンが視野率100%の光学ファインダを小型化する特許を出願中です。 従来の物理的な調整に代えて、液晶の透過/非透過を電子的に切り替えることで、物理的な移動スペースを廃し、小型化を実現するようです。 視野率100%の光学ファインダながら、小型軽量化されたカメラが期待出来そうですね。

2012_237877_fig01.png

patent: 液晶のセグメントで視野率調整

特許文献、及び要約・自己解釈

  • 特許公開番号 2012-237877
    • 公開日 2012.12.6
    • 出願日 2011.5.12
  • 視野率100%ファインダが大きい理由
    • ファインダ光学系や視野マスクの移動スペースが必要
  • キヤノンの特許
    • ファインダ内の表示素子の外周にPN液晶パネルを配置する
    • 電圧の印加によって、表示セグメントの透過と非透過を切り替える
    • 電子的に調整可能の為、物理的な移動スペースが必要なく、小型化が可能
液晶のセグメント
2012_237877_fig06a.png 2012_237877_fig06b.png
チャートが視野マスクドット(セグメント)に入るよう物理的に調整。あとは各セグメントのON/OFFを決めるだけ。

頭でっかち

視野率100%のファインダって大きいですよね。 視野率100%ファインダは1台1台調整しなければならないようで、ファインダ内の光学系や視野マスクを物理的に移動させることで、視野率100%を実現するようです。 物理的に移動可能にするには、あらかじめ移動スペースを設けておく必要があり、それが大型化の原因となっていたようです。

キヤノンの特許は液晶のセグメントを視野マスク代わりに使うというもの。 光学系や視野マスクを物理的に移動する代わりに、液晶のセグメントの透過と非透過を電子的に切り替えれば、物理的な移動スペースが必要なくなるというわけです。

小型一眼レフの時代が来るか?

巷の話題の中心はミラーレスですが、話題理由の一つに、軽量なレンズ交換式システムというものがあります。 ということは軽量であれば、ミラーの有無に関係なく話題になるでしょうか。 流石にミラーレスと肩を並べることは出来ないでしょうが、従来よりも軽量化されれば、OVFを好むユーザーに歓迎されるでしょうか。

一番軽量な一眼レフはおそらくオリンパスのE-三桁シリーズでしょうか。 各社が小型一眼レフを出せば、既存の小型一眼レフも改めて見直されるかもしれませんね。

D600やEOS6Dはフルサイズとしては驚く程に軽くて良いですね。 ミラーレスも悪くはないのですけど、この位に軽いと一眼レフを検討対象に含めたくなります。 一眼レフはやっぱり使い易いですから。


タグ:Canon Finder
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コメント 4

kiyo

えがみさん、
一眼レフがこれからも継続できるか、どうかの瀬戸際の話題ですね。
小型な光学ファインダー系が実現できるか?
さらには、今回の特許のように、小型=軽量な100%視野率の光学ファインダーを実現できること。
これが、OVF機の生き残りの最後の手段でしょうか?

なんらかの画期的な手段でミラーレスなOVFでも、発明されない限りは、これしかないですね。
ミラーレスなOVF(光学系)とは、例えば、マウント部周辺に配置したリング状の集光器からの
光を光ファイバーで繋いで表示するなどが想定されます。
ただ、リング状の集光器では、クリアな画像が維持できるのかは不明ですし、夢のようなモノです。

カメラも、もっと、夢のある存在になってほしいので、もっともっと自由になって欲しいですね。
by kiyo (2012-12-10 10:46) 

ken2

ニコンがD7000から採用を始めた方法は、ファインダーの視野に合わせて撮像素子の方をクロップするというもので、人の手に寄らずとも、機械だけで調整できてしまう上に、ファインダー関係を動かす必要がないために小型化も図れると言うものでした。

ファインダー視野をクロップすると、どうしても視野の周りに遊びが必要となる分、ニコン方式より分が悪いように思いますが…。

いずれにせよ、製造が安価になれば、普及期にも採用される可能性は大きくなるわけで、OVF一眼レフの生き残りには重要なファクターとなりますね。
by ken2 (2012-12-10 15:30) 

jj

ペンタックスは手ぶれ補正を利用して、視野率100%を実現しました。
ボディー内手ぶれ補正ならではの、理にかなったシステムだと思います。

キャノン式は、また応用次第で一眼レフが面白いことになりそうですね。

by jj (2012-12-10 19:31) 

えがみ

> kiyo さん
ミラーレスなOVF-ご想像と違うかもしれませんが、バックフォーカスが短くて済むプリズムの特許がキヤノンから出願されています。
http://egami.blog.so-net.ne.jp/2010-09-01
この2つを組み合わせれば面白いものが出来そうです。

EVFなら視野率100%も拡大表示も簡単に実現出来ますから、OVFで100%を追求することは分が悪いように思います。
ユーザーの価値観が変われば、OVFの需要が激減する可能性もあります。
スイス時計のビジネスモデルの方が、OVFに向いていそうです。


> ken2 さん
キヤノン方式のメリットは、レンズの光軸中心とファインダーの中心を一致させられることでしょう。
D7000もファインダーを全く調整していないわけでもないと思うので、ご指摘の通りニコン方式の方が合理的です。


> jjさん
アストロアーサーといい、こういったアイデアを出せるのがペンタックスですね。
コニミノやオリよりも後発ながら、工夫すべきところはきちんと工夫していますよね。

by えがみ (2012-12-13 00:53) 

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キヤノン視野率100%光学ファインダーを小型化する特許を出願(エンジニアの嗜み)(YOUのデジタルマニアックス dmaniax.com 2012-12-10 14:34)

キヤノンが100%視野率を持つ光学ファインダーを小型かつ安価に実現する特許出願を紹介されています。...

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