Nikon シースルー表示を行うファインダの特許 [光学技術全般]
ニコンがシースルー(半透過)表示部を備えることで動体を追い易くしたファインダの特許を出願中です。

シースルーファインダ
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| シースルー表示部 | バリアングル式 | バリアングルの折り畳み時 |
特許文献、及び要約・自己解釈
- 特許公開番号 2012-257100
- 公開日 2012.12.27
- 出願日 2011.6.9
- EVF
- 視野率100%では動体を追い難い
- タイムラグ
- ニコンの特許
- 背面LCDとは別にシースルー表示部を備える
- シースルー表示部には撮像範囲(フレーム枠)が表示される
- シースルー表示部はバリアングル式で、背面LCD上を覆うように収納
- シースルー表示のみであれば省エネ
- 特開2012-257099
- フレーム内の動体を追従するAF
- ライブビュー画像を、シースルー上に表示(その時、透過率を下げて外界の視野像を見え難くする)
- 被写体のフレームアウト時、ライブビュー画像の表示を停止する
- 特開2012-257101
- ライブビューとメニュー等を重ねて表示することで、被写体から目を離さずに、各種設定を変更可能とする
| シースルー使用時 | 背面LCD使用時 | |
|---|---|---|
| Wide | ![]() |
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| Tele | ![]() |
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視野率100%の罠
一眼レフ(OVF)では視野率100%が重宝されていますが、私は200~400%位が欲しいと思います(試したわけではないので、その数値が適正値が分かりません)。 というのは動体撮影や超望遠レンズ使用時に一度フレームアウトすると、再び被写体を見付けるのが困難だからです。 かと言って視野率100%超過を結像レンズの入射光をファインダに導くカメラ(殆どの一眼レフ、ミラーレスがこの分類に含まれる)で行おうとすると、イメージサークルが必要ですから、無駄に肥大化したシステムになってしまいますね。
勿論対策はあるわけで、 トリミング前提で広めの画角を使う方、 敢えてズームレンズを使いフレームアウト時は広角側に戻す方、 オープンサイトを装着する方等、 皆さん工夫されているかと思います。
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| 自分撮り | 着脱式 | 丸型ファインダ式 |
ニコンの特許
ニコンの特許はシースルー(半透過型液晶表示パネルや、透光性の有機EL等)を使うもので、100%より大きな視野率と、OVFと同じ短いタイムラグを実現するようです。 極端な広角や魚眼で無い限り、レンズ情報からフレーム枠の大きさを視野率100%に合わせることが可能でしょう。 原理は富士フイルムのX100やX-Pro1と同じで、光学像の上にヒストグラム等の各種情報が重ねて表示されます。 欠点としてパララックスが考えられますが、結像レンズの入射光を撮像素子で受光し、その画像をシースルーに表示すれば、タイムラグの問題が残るものの、パララックスを解消可能です。 また極端なアングルでは光学像を使えませんが、必要に応じて背面ディスプレイのライブビューを使えば良く、実用上では大きな問題ではないでしょう。
動体に特化したニコン
ニコン1といい、ニコンは動体撮影や動体追従AFをかなり重視しています。 EVFのFPS向上やトリミングによる擬似的な視野率拡大ではなく、視野率やタイムラグを光学的に対処するのはニコンらしいですね。
シースルー製品としてはエプソンが1年程前に発表したMOVERIOがあります。 半透過の光学像と液晶の各種情報表示は、双方のデメリットを解消し、メリットをうまく取り入れているので、カメラのファインダと相性が良さそうです。 各社とも電気的な情報のやり取りに特化するのではなく、光学的なやり取りのメリットも見直してほしいものですね。

素通しファインダ
シースルー型ファインダと併用可能な、関連性の高い特許をもう一件。
特許文献、及び要約・自己解釈
- 特許公開番号 2012-255938
- 公開日 2012.12.27
- 出願日 2011.6.9
- 素通しファインダ
- 撮影者の視点からカメラの枠までの距離に応じてズーム率を変更
- 手を縮める(カメラが手元にある)と広角側
- 手を伸ばす(カメラが遠くにある)と望遠側
- 個人差(手の長さ)を考慮し、手を一番伸ばした時の長さを記録し、その位置を望遠とする

手を伸ばしてズーミング
こちらは、ズームリングではなく、手を伸ばしたり縮めたりすることでズーム操作を行うというものです。 全く同じ位置に手を戻すのは難しいかもしれませんが、おそらくステップズームでしょうから、問題にはならないでしょう。 手を伸ばした時に望遠だと手振れにシビアになりそうですが、操作が視覚的に分かるのは良いですね。
東芝の光照射野技術
以前、特許を紹介したのでご存知の方も多いかと思いますが、長年の研究成果がようやく実を結ぶようです。 公開された特許と同じ技術が使われているのか不明ですが、ライトフィールド技術は日本の名立たるメーカー各社が特許出願しているので、今後多いに発展する可能性もありそうですね。

















ホント、視野率200%が欲しいですね。
フルサイズのカメラでAPS用レンズを使うと回りが黒くなってしまう(ニコンだったかキヤノンだったか)のはもったいない。
多少周囲が暗くなっても回りを表示してくれたらな〜と思ってました。
by まっちゃん (2012-12-29 14:54)
レンジファインダーカメラみたいで使いやすそうですね。
フレーム内に大きくとらえようとするほどフレームアウトしやすいので、こういうのはありがたいです。それに余計なものがフレームインしてくる前に気付けますし。
ニコンには、ニコン1で従来機で出来なかったチャレンジを期待しています。
今年こちらの記事を参考にさせて頂いて、ニコンJ1を買いました。本当に助かりました。ありがとうございます。
使ってみると、AFが素早く(薄暗いと遅くなりますが使えます)、表示もレリーズも遅れが少なく、シャッター音も振動もないので使いやすいです。特にサイズが小さいので近距離や小動物にはとても使いやすいです。操作性には苦悩中ですが(笑)
今年もいろいろな情報をありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
by (^・^) かるがもオフィシャルブログ管理人 (2012-12-29 17:40)
えがみさん今年もたくさんの記事をありがとうございました。
来年もわくわくするような事がたくさん出てくると嬉しいですね!
それではよい年をお迎えくださいね(・∀・)♪
by ぱぱくま (2012-12-30 20:25)
> まっちゃん さん
やっぱりそうですよね。
視野率100%では足りないのです。
より大きなフォーマットで覗くと周辺の流れがあまりにもひどいですから、性能が悪い印象を与えない為にも、敢えて表示させないのかもしれません。
>(^・^) かるがもオフィシャルブログ管理人 さん
決定的瞬間を逃すことが許されない報道・スポーツ分野に長けたニコンならではのカメラですよね、ニコン1は。
こちらこそ来年も宜しくお願い致します。
> ぱぱくま さん
有難うございます。
こちらこそ来年も宜しくお願い致します。
by えがみ (2012-12-31 00:30)
これは面白そうな技術ですね。
楽しいカメラが来年も次々と登場することを願いたいですね♪
いろいろな情報をありがとうございました。
来年もよろしくお願いします☆
by maki (2012-12-31 00:39)