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Nikon 16-35mm F2.8 防振(2012-247687)の特許 [光学技術・レンズ設計]

ニコン防振に対応する16-35mm F2.8特許を出願中です。 反射防止膜に考慮した設計のようで、逆光でも安心して使えそうですね。 大三元と中三元の2系統ラインナップは珍しくありませんし、AF-S 16-35mm F/4G ED VRとは別にF2.8モデルが用意されているのでしょうか。

AF-S Nikkor 16-35mm F2.8G ED VR

patent: Nikkor 16-35mm f/2.8 VR

特許文献、及び要約・自己解釈

  • 特許公開番号 2012-247687
    • 公開日 2012.12.13
    • 出願日 2011.5.30
  • 実施例1
    • 焦点距離 f=16.48 - 24.00 - 33.95mm
    • Fno. =2.884
    • 画角 2ω=108 - 84 - 63°
    • 像高 21.64mm
    • 光学全長 170.00 - 164.15 - 161.56mm
    • レンズ構成 12群18枚
    • 非球面 5面4枚
    • EDガラス 3枚
  • ニコンの特許
    • インナーフォーカス
    • 手ぶれ補正
      • 後群を防振群とすることで、小型化と、レンズの偏心が収差に与える影響を軽減
    • 多膜層から成る反射防止膜
      • 表面の層と空気との屈折率差を小さく(n<=1.3)してフレア、ゴーストを軽減
      • 一例では、MgF2+SiO2で屈折率n=1.26
      • ゴーストの発生し易い凹面、凸面に施す

フルサイズのF2.8防振ズームで、標準以上の画角は鬼門

キヤノン24-70/2.8ISの特許もそうでしたが、かなり肥大化しそうな設計ですね。 AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの鏡筒を使い回す等、ちょっとした工夫が必要になりそうです。

少し前にも16-35mm F2.8 VRの特許があり、今回はコーティングを考慮した特許出願のようです。 最近のニコンの出願は2段階に渡るようですね。 ミラーの有無を問わず最近の広角ズームは通しのF4が多いですから、発売を期待したいものですね。

performance
wide tele
AF-S Nikkor 16-35mm F2.8G ED VR AF-S Nikkor 16-35mm F2.8G ED VR AF-S Nikkor 16-35mm F2.8G ED VR

フルサイズミラーレスを欲しがる層

コメント等で疑問に思うことがあったので。

フルサイズミラーレスを求める声は幾つか聞こえてきますが、その声を一括りにすることは出来ません。 細かく分類するとキリが無いので、取り敢えず4種類でしょう。

フルサイズミラーレスに求められる4種類のニーズ
基本コンセプト フルサイズ一眼レフが必要でない理由 既存ミラーレスが必要でない理由
画質の追求が目的 光学設計で若干有利
ボディサイズが若干小さくなる
画質(含ボケ、パンフォーカス)とAF、システムサイズのバランスは、フルサイズが最適解と考えている
APS-Cやμ4/31inchの方が最適解かもしれないと内心少なからず思っている
次世代のカメラ※
(ライブビュー、ミラーレス、メカシャッタレス、像面位相差AFが前提)
一眼レフは今更感がある キリの良いフォーマットが欲しい
1inchのニコン1にはキリの良さを少なからず感じている
マウントアダプタ遊び用 RF用を含むフルサイズ用オールドレンズを使いたい 像高の周辺まで取り込みたい為
小型軽量 NEXμ4/3と同程度の大きさ 焦点距離と画角の関係をフルサイズ以外で考えられない為

※EVF、Wi-Fi、Android、3D、タッチパネル等は後でどうにでも足せたり引けたりするので、次世代の条件には含まれない

私はニコン1をよく取り上げますけど、 時間軸ベースの考え方(動画からの切り出し、スマートフォトセレクター、全焦点マクロのカシオZR1000、スライドパノラマの類合成による超解像)は、撮像素子が適度に小さい方がやり易いからです。

因みに私は上から 70:20:5:5 位の割合で重視していて、 いわゆるポスト一眼レフ的なものが欲しいということ(もしかして意外に少数派?)。 賛否両論あるかと思いますが、声の大きな層はその真逆で、いわゆるポスト既存ミラーレス的なものが欲しいのではないかということ。

しかし相反する要求は両立出来ませんから、フルサイズミラーレスが登場するとすれば、各要求を程々に満たしたカメラになりそうな気がします。 私は、RAW現像、画質の追求が原因で肥大化した光学系、遅い連写、MF等といった原理的に止むを得ない労力を厭わないですけど、 直感的に分かり難いUI、AFや防振、逆望遠化が原因で肥大化したレンズ、合わないAF、使い難いMF、光軸からずれた三脚穴、直ぐに切れるバッテリー、足りないバッファ、遅いプレビュー等の設計ミスやアンバランスな仕様によって生じる労力を極力嫌うので、フルサイズミラーレスが出たとしても、購入を諦めるような気がします。

ということで、フルサイズ一眼レフがベストバランスな気がしてきました。 フルサイズ一眼レフなら今よりシステムを小型軽量化出来ますし、フルサイズミラーレスが出るとしても、レンズが揃うまでは既存のフルサイズ用レンズのお世話になりますから。

キリの良さ

要は定番フォーマットが欲しいのですよ、彼らは。 先程とは別の声の大きな層(含私)がフルサイズと連呼してきたものですから、デジタル以降カメラを新たに手にした層は、フルサイズがデファクトスタンダードであると勘違いしたり、何故かフルサイズ換算の焦点距離で覚えてしまったり、フルサイズに有利な土台が作られていきます。 声の大きな層とは末端ユーザーに限った話ではなく、換算焦点距離をレンズに刻むメーカー、雑誌やWeb等のライターも含みます。 とはいえ換算焦点距離は説明し易いですから止むを得ないでしょう。

EOSの歴代二桁シリーズで何故、EOS40Dが売れたのか。 それは大台1000万画素を超えたキリの良さと無関係ではないでしょう。 APS-Cやμ4/3だと「いつかはフルサイズ」が頭の片隅に残ることになります。

キリの良さと言えば、アスペクト比3:2の2400万画素って実にキリが良いですね。 6000x4000pixelsなので、16の倍数ですからハードウェア的にも処理し易く、しかもPCに詳しくない方でも覚え易い数字です。 水平方向3画素毎にビニングすれば、僅かなクロッピング量でFull-HDにも対応出来ます。 D600は6016x4016ですけど、略6000x4000と考えて差し支えないでしょう。 尤も縦横の画素数で考える方はそれ程多くないので、あまり定着しないでしょうけど。


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コメント 8

hi-low

35mmフルサイズ用レンズは大きくなりますね。それでもコストを考えずに画質を求めるなら35mmフルサイズは中途半端で、個人的にはマミヤRZ67にデジタルバックを付けると思います。
仕事であれば、最終出力に求められるピクセル数と解像力で必要とされるカメラシステムの性能は自動的に決定されますので、センサーのサイズや光学系の形式もそれに応じて決まってしまいます。趣味や好みを言ってはいられません…。
by hi-low (2013-01-06 23:33) 

えがみ

有難うございます。
フルサイズならハンドリングが良いし、疲労が少なくて済むかなぁ、と新年早々気弱になってしまいました。

デジタルになって645にマウント変更してしまいましたけど、銀塩時代はRB67がパーフェクトと思っていました。
RZ67の使用経験はありませんが、写りは期待出来そうです。

ハンドリングが必要ならそれ相応の機材を使うとか、やはりカメラは画質追求用と遊び用で分けて考えないといけないですね。

by えがみ (2013-01-07 00:59) 

RAVEN

いつか67サイズの素子も開発されるようになるのでしょうね。
現在のRZ/RBは好きですけど、さすがに重く感じる年齢になってきました。
それよりもマミヤ7クラスの中判ミラーレスが開発されれば軽くていいだろうなあ、などと想像してしまいます。
で、蛇腹式のピント合わせアダプターで従来のレンズも使える、、、、と。
シフト・ティルトもできれば最高!
しかしRZ/RBの接写能力も捨てがたい、、、、、いろいろ考えてしまいます。

私の場合、APS-Cクラス以下モデルの、広角レンズの歪みが最近とみに気になっているのでフルサイズ1眼を使っていますが、歪ませないという意味では確かに中判の方が有利です。
私は持っていませんが、デジタルハッセルに80mmf2.8を付けて撮影した画像を見ると、その画角・遠近感に誇張のない自然さを感じてホッとします。
(多分に気分の面もあると思いますけど)
中判の画角とフルサイズ1眼の高感度性能が組み合わさると、新しい世界が開けそうです。

ところで16-35mmf2.8、期待してしまいますね。
14-24mmf2.8を超える画質で、フィルターが取り付けられると、ぐっと魅力的です。
イザ!という局面ではフィルターを外すこともあるのですが、普段からレンズむき出しと言うのはやはり気を使います。
藪のある山道を歩いたりすることを想定して、あえて14-24mmf2.8ではなく16-35mmf4を使っています。
by RAVEN (2013-01-07 13:18) 

hi-low

50mm f/2.8 macroを付けたDP3 Merrillが発表されるようですね。
RZ67+デジタルバックがベストと書きましたが、コストまで考慮するとこのDP3が私にとってのベストかもしれません。楽しみです。
複数回の書き込みで失礼しました。
by hi-low (2013-01-07 21:44) 

ken2

私は山歩きをしていた関係で、マミヤ7-2を愛用していました。
可能であれば、67とは言わないまでも、645のデジタルミラーレス
が出たら欲しいなぁなんて思ったりもします。

16-35/2.8は期待したいです。14-24/2.8との住み分けが
難しいでしょうけど。やはりフロントにフィルタを付けられるかどうかは
撮影に影響します。風景と星景を主要被写体としているので、PLや
ND、ソフトフィルタが付けられたらなぁと思うことしばしですので。

16-35/4は、悪くないレンズですが、星を固定一発露光で撮ろうと
すると、ちょっと暗いんですよね。一絞りの差は大きいですので。
by ken2 (2013-01-10 11:55) 

えがみ

> RAVEN さん
67は無理でも、48x36mmや44x33mmのCCDを使った中判RF機を今出せば、一定の数は売れますよね。
中判のライブビューは実用的になりませんが、撮影後直ぐに確認出来るので銀塩よりもずっと使い易いですし。
デジタル設計の中判レンズは高価になりがちで、企画倒れかな…。

そう、中判って高感度や高解像という類ではなく、モニタやプリントが実物であるかのように思える画質の良さがあるんです。
画質という意味ではデジタルはもう頭打ちで、今後、というより以前から比重が置かれているのは、高感度やFPS、合成等の画処理です。
更に高みの画質を目指すなら鑑賞環境等から検討していく必要があるかもしれません。

Nikkor 14-24mm F2.8の存在はオーパーツとしか形容出来ないと思っています。
製造・組立誤差もあるので課題が多そうですが、超えれば第2のオーパーツになりそうです。
やはりフィルター装着可否は誰しもが気にしていますよね。
16-35mm F2.8も必要なフィルタはφ95mm辺りになりそうで、これは結構な出費です。
by えがみ (2013-01-11 20:41) 

えがみ

> hi-low さん
なんとマクロでしたね。特許の収差図が80cmだったので、まさかそのままにしないよね、とは思いましたが。
最大撮影倍率1:3も、hi-lowさんビンゴです。

ハイエンドになればなるほどC/Pが下がっていくので、SD1無印を除くFoveonは良い塩梅だと思います。

by えがみ (2013-01-11 20:41) 

えがみ

> ken2 さん
マミヤ7のマウントを流用した、マミヤ7デジタルなんて企画してくれませんかねぇ、マミヤさん。
撮像素子は48x36mmや44x33mmの2種類で、超広角レンズだけ新規に用意してくれればレンズには困らない筈です。
但しレンズの製造ラインが残っていないとするとそれは難しく、むしろGF670/Bessa III 667を現役で持つ富士フイルムの仕事かもしれません。

超広角ズームの住み分けを考えた結果が今の状態かもしれません。
その前に17-35/2.8の在庫が捌けないと、発表し難いですよね。
フロントには必要に応じて保護フィルタ、C-PLフィルタ等は後部差込式とすれば、フィルタ代も節約出来そうです。

by えがみ (2013-01-11 20:43) 

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