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Canon 400mm F4 DOE自体の色収差を軽減した特許 [光学技術・レンズ設計]

キヤノン400mm F4特許を出願中です。 回折光学素子(以下、DOE)そのものの色収差を軽減した光学設計のようです。

Canon EF400mm F4 II DO IS USM

patent: 400mm f/4 DOE

特許文献の説明・自己解釈

  • 特許公開番号 2013-64858
    • 公開日 2013.4.11
    • 出願日 2011.9.16
  • 実施例1
    • 焦点距離 f=392.12mm
    • Fno. 4.12
    • 半画角 ω=3.16°
    • 像高 Y=21.64mm
    • レンズ全長 262.14mm
    • BF 69.97mm
    • 蛍石 2枚
  • 異常部分分散材料とDOEを使用し、色収差を軽減
  • 回折面の屈折力
    • 強いと、素子自体の色収差を軽減出来るが、フレアが増大する
    • 弱めにして、他の光学素子でDOEの役割を担う
  • 屈折光学部
    • DOEと異常部分分散材料を接合
    • DOEの反対側の面は非球面
  • 防振
  • インナーフォーカス

EF400mm F4 DO IS USM

キヤノンはDOEに関する特許を頻繁に出願していて、今回もその1つです。 DOEの欠点はフレアなので、フレアが増大するような構造にはせず、他の素子との併用で全体的な最適化の向上を図るようです。

あらゆる機能を詰め込んだ撮像素子とは対照的ですね。 撮像素子はそれ1つで撮像、AEセンサ、AFセンサ、シャッタの役割を果たすまでになっています。 撮像素子に、AFセンサを埋め込むとドット抜けが生じ、シャッタ(グローバルシャッタ)を設けると開口率が低下します。

2013_64858_fig02.png

左から、球面収差、非点収差、歪曲、倍率色収差。

Canon CN-E 35mm T1.5 L F (仮称)

やっと一週間が終わったと思ったら、色々なニュースがありました。

キヤノン EF35mm F1.4L USMの発売は2002年ですから、GoogleサジェストにEF35mm F1.4L II USMが表示される位に、後継機への期待度が高まりつつあります。 キヤノンは35mm F1.4の特許を何度が出願していますが、CN-E用だったのでしょうか。 ただCN-Eの外観サンプルによると、他の単焦点同様に前玉の径は小さいですから、光学系そのものは一眼レフ用とほぼ同じ大きさでしょうね。

ところでZeissとSamyangは同じ光学系のレンズをスチル用とシネマ用でラインナップしています。 キヤノンにはその前例がまだありませんが、Cinema EOSの開発が一段落したら、返す力でCN-EレンズのEFレンズ化を行っても良さそうなものです。


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コメント 2

hi-low

欠点を潰すために利点も失うとは…。
DOEの特性は他に得難いものですが、斜光に対する欠点はキヤノンの技術者でも御し難いのでしょう。
ニコンはカメラではなく顕微鏡用対物レンズにDOEの用途を見つけましたが、キヤノンは何か見つけられるでしょうか。
by hi-low (2013-04-16 00:24) 

えがみ

> hi-low さん
利点もそこそこ残しつつ欠点を解消する、そんなバランスの良い最適解が有れば良いのですが…。

FA機器であれば光の位置が大よそ決まっているので、合わせ込み易いかもしれません。
ステッパー用の光学系、キヤノンがやるべきかどうかは別にして検査用レンズ、その他考えても良さそうなものです。

by えがみ (2013-04-16 00:56) 

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