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Canon 天体追尾をレンズ内防振で行う特許 [画像処理・ソフトウェア技術]

キヤノンがレンズ内の手振れ補正機構を利用して、天体撮影の自動追尾を実現する特許を出願中です。 天体撮影用のフィルター特性を持つEOS20aやEOS60aに続き、機能面も充実させてくれるとより使い易くなりますね。

Canon Astrotracer using IS unit

Canon Astrotracer using IS unit

特許文献の説明・自己解釈

  • 特許公開番号 2013-77910
    • 公開日 2013.4.25
    • 出願日 2011.9.29
  • キヤノンの特許
    • レンズ内の防振機構等から、光軸の方向を変化させる
    • GPS等から、高度や座標を求める
    • 電子水準器等から姿勢の傾きを検知し、光軸の方向を求める
    • 画角内の天体の移動方向と速度を計算し、計算結果に応じてレンズを制御する

充実してきた周辺デバイス

記事のタイトルではレンズ内の手振れ補正を強調しましたが、特許技術の実現には、GPS、電子水準器、高速演算処理を行えるCPUといった周辺デバイスが欠かせません。 幸いにして、今のキヤノンにはそれら全てが揃っています。 ISユニットを組み込んだ広角レンズも発売済みなので、あと足りないものは制御技術です。 今回の特許文献は基本的な構想だけですが、実はこの制御技術が一番難しいのです。

周辺デバイスとは高性能なカメラ、制御技術とは良い写真を撮る腕前と言えば分かり易いでしょうか。

1年程前、キヤノンはセンサーシフト方式を利用した天体自動追尾の特許を出願していましたが、レンズの駆動と併用しないのは、制御が難しいからでしょうね。 撮像素子とレンズのハイブリッド方式ならば追尾可能な時間を引き延ばすことが出来るので、星野写真の表現の幅を広げる為にも実現してほしいものです。

ニコン、ライブバルブの特許

Nikon Live Bulb

Nikon Live Bulb

特許文献の説明・自己解釈

  • 特許公開番号 2013-70298
    • 公開日 2013.4.18
    • 出願日 2011.9.25
  • ニコンの特許
    • 露光中、被写体の輝度を積算していき、その積算結果を表示する
    • 輝度の値に応じて、追尾を行う
    • 積算値が閾値を超えたら警告を出す

ライブバルブが当たり前の時代に

以前、オリンパスOM-D E-M5に搭載されたライブバルブの特許を紹介したことを覚えていますか。 ニコンもそれに似た特許を出願していたようです。 頻繁に使う機能ではないですが、あると便利なので、将来はどのメーカーも搭載しているかもしれません。

ニコンは特許の請求項において、自動追尾に関しても言及していますが、具体的な駆動手段が不明なので、現時点では何も決まっていないのでしょう。 撮像素子とレンズの両方を駆動させる自動追尾と、ライブバルブの全機能を搭載したカメラが登場したら、夢のようです。


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コメント 11

RAVEN

光学系を動かして像の平面性は保てるのかな? と考えなくもないですが、高感度設定と組み合わせたお手軽星野撮影には威力を発揮しそうです。

アプリを開発すれば、デジカメ本体を赤道儀用のオートガイダーにできるんじゃないかな? とも思いますが、、、ペンタックスもニコンも赤道儀作るの止めて長いですからねえ、、、
最近流行の小型ポタ赤用に開発されないでしょうか?
by RAVEN (2013-05-09 07:31) 

robotic-person

天体追尾撮影がPENTAXの独壇場でなくなる日がそう遅くなく到来するのでしょうか・・
by robotic-person (2013-05-09 08:34) 

haru

補正レンズの移動で、どうやって極軸周りの回転運動をキャンセルするんだろう?
回転が気にならない望遠域向けなのかな?

by haru (2013-05-09 11:02) 

まっちゃん

月や惑星等には使えそうですね。
この前月の暗い部分を写そうとして1、2秒開けたらずいぶん移動していたのでびっくりしました。
by まっちゃん (2013-05-10 08:12) 

rappi

地方に旅行する時はK5とアストロトレーサーを持って行きます。
簡単なセッティングで星が撮れるお気に入りの組み合わせです。
普段はキヤノン派なのですが、アストロトレーサーがあるために
ペンタックスが手放せません。
キヤノンでも天体追尾ができるようになると、自分の中での
ペンタックスの位置づけが。。。^^;
by rappi (2013-05-10 21:46) 

えがみ

> RAVEN さん
SDKを公開してくれれば、物好きな者がプログラムすると思うのですが、なかなかメーカーはやってくれませんね。
他社に知られたくない情報を推測される可能性もあるので仕方が無いかもしれませんが…。


> robotic-person さん
開発費に見合わないですから、そう簡単には実装しないと思いますよ。
20Da/60Daはフィルタ特性変えるだけなので、手間は流通コストくらいなもので、キヤノンが得意とする分野でもあります。


> haru さん
鋭いご指摘感謝します。仰る通りですね。
図を見ればお分かり頂けるように、赤道上に限定したものではないかと思います。


> まっちゃん さん
意外に高速で移動しているのですよね。
望遠でのぞくと中心が直ぐにずれてしまいます。

> rappi さん
そのメーカーならではの強みがないと、汎用性に欠けるメーカーは淘汰されていきますね。
ペンタックスの方が先行しているだけあって、作り込みは上かもしれないですよ。

by えがみ (2013-05-10 23:11) 

MDISATOH

えがみさんお早う御座います。キャノンは前から天体撮影用
のEOS60aの様な天体撮影用のデジタルカメラを発売しています。
60aは赤い水素のライマンα線を発する散光星雲等の撮影が
容易に出来る為に、天文マニアの私も欲しい処ですが、昔からの
ニコンユーザーなので、中々手が出ません。
今回の天体追尾特許はレンズ内手振れ装置に天体追尾機能を組み込んだもので画期的だと思います。ニコンも負けないで、天文の分野で是非頑張って欲しいものです。
by MDISATOH (2013-05-12 04:59) 

えがみ

全てを備えたカメラというのは無いので、複数マウントを所有するユーザーは少なくないですね。
ニコンボディを天体撮影用に解像してもらうのは如何でしょう?
http://icas.to/space/

by えがみ (2013-05-12 20:07) 

のり

コンポジットや比較明合成などや、現像ゾフトウェアで傾き修正をすることが
ありますが、これらを合わせ拡張して日周運動とレンズのパースや歪みをシミュ
レートして固定撮影であっても追尾をしたかのように変換してコンポジットな
り明合成なりするソフトがありそうなもんですけどねぇ
by のり (2013-05-15 03:28) 

さいとう

>図を見ればお分かり頂けるように、赤道上に限定したものではないかと思います。

経緯台で追尾するのと同じことなので、
フィールドローテータがないと南天でも周辺部が流れます。
キャノンの方式でまともに追尾するのは不可能かと。
by さいとう (2013-05-15 15:35) 

えがみ

> のり さん
市場で売られているものが昔からの流れを汲む追尾機能なので、ユーザーはそれを選んでいるだけだと思います。
売り手の方が、需要があると見込めば開発すると思いますが…


> さいとう さん
有難うございます。
考えて見れば、視差ずれの補正の難しさや、防振レンズの最大駆動範囲における収差等、問題は山積みでした。
仰る通り、実用的とは言えない位の、ごく短時間に限定した機能かもしれません。

by えがみ (2013-05-15 22:38) 

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