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Canon 30mm F2.8の特許 [光学技術・レンズ設計]

キヤノン30mm F2.8特許を出願中です。 APS-Cに対応する換算48mm相当の単焦点レンズで、EF-Sマウントに対応可能です。 樹脂レンズを使用しつつも耐温性を高めた設計のようです。

Canon EF-S 18-135mm F3.5-5.6 STM

patent embodiment1: 18-135mm f/3.5-5.6

Canon EF-S 18-90mm F3.5-5.6 STM

patent embodiment2: 18-90mm f/3.5-5.6

Canon EF-S 30mm F2.8 STM

patent embodiment3: 30mm f/2.8

特許文献の説明・自己解釈

  • 特許公開番号 2013-88736
    • 公開日 2013.5.13
    • 出願日 2011.10.21
  • 実施例1
    • ズーム比 7.02
    • 焦点距離 f=18.60 - 130.50mm
    • Fno. 3.59 - 5.88
    • 半画角 ω=36.29 - 5.98°
    • 像高 13.66mm
    • レンズ全長 138.01 - 187.48mm
    • BF 35.60 - 70.79mm
    • 前玉の有効径 58.92mm
    • レンズ構成 12群16枚
    • 非球面 1面1枚
    • UDガラス 1枚
    • 正負正負正正の6群ズーム
    • インナーフォーカス (第4群)
  • 実施例2
    • ズーム比 4.73
    • 焦点距離 f=18.60 - 87.97mm
    • Fno. 3.59 - 5.88
    • 半画角 ω=36.29 - 8.83°
    • 像高 13.66mm
    • レンズ全長 125.04 - 164.98mm
    • BF 35.60 - 69.29mm
    • 前玉の有効径 61.54mm
    • レンズ構成 9群13枚
    • 非球面 1面1枚
    • 正負正正の4群ズーム
    • インナーフォーカス (第2群)
  • 実施例3
    • 焦点距離 f=29.48mm
    • Fno. 2.92
    • 半画角 ω=24.86°
    • 像高 13.66mm
    • レンズ全長 78.43mm
    • BF 35.40mm
    • 前玉の有効径 22.43mm
    • レンズ構成 8群10枚
    • 非球面 1面1枚
  • 樹脂レンズ
  • キヤノンの特許
    • 最終レンズ群に、像側に凹面を向けた樹脂レンズを配置し、その像側にガラスレンズを配置
    • 樹脂レンズのパワーを弱くし、温度変化による性能変動を抑える
    • 樹脂レンズを軸上光線の入射光が低い位置に配置し、樹脂レンズの複屈折率変動の影響を抑える
    • 樹脂レンズの凹面に発生し易いはゴーストは、樹脂レンズとガラスレンズの形状、その間にある空気レンズのパワーの最適化によって避ける

性能

performance
18-135mm F3.5-5.6 18-90mm F3.5-5.6 30mm F2.8
wide Canon EF-S 18-135mm F3.5-5.6 STM Canon EF-S 18-90mm F3.5-5.6 STM Canon EF-S 30mm F2.8 STM
tele Canon EF-S 18-135mm F3.5-5.6 STM Canon EF-S 18-90mm F3.5-5.6 STM

左から球面収差、非点収差、歪曲、倍率色収差。

温度による性能変動やフレア・ゴーストの度合いは不明ですが、全般的に性能はなかなか良いですね。 記事タイトルの30mm F2.8に焦点を当てて見ると球面収差と、周辺の非点収差が少々残念です。

換算50mmを欠いたキヤノン

キヤノン以外のメーカーは軒並み換算50mm近辺の非フルサイズ用レンズをラインナップしています。 一眼レフ用が、ニコンDX35/1.8、ペンタックスDA35/2.4、同DA35/2.8マクロ、ソニーDT35/1.8、同30/2.8マクロ、パナソニックD25/1.4、オリンパス25/2.8、シグマ30/1.4DCです。 ミラーレス用が、ニコン18.5/1.8、ペンタックスQ8/1.9、ソニーE30/3.5マクロ、パナソニックDG25/1.4、シグマ30/2.8DN、リコーGXR33/2.5マクロ、富士フイルム35/1.4XF (あ、オリンパス…)。 樹脂レンズの効果をたまたまこのスペックでシミュレートしただけでしょうけど、ようやくキヤノンも換算50mmを出すのでしょうか。

30mm F2.8は少々暗いものの、小柄な一眼レフ EOS 100D (Kiss X7)に使いたくなるスペックですね。 但し大きさは、パンケーキというよりもバームクーヘン・レンズといったところでしょう。 太い鏡筒の割にレンズの径が小さいので、デザインはEF-M 22mm F2 STMのような印象を受けるでしょう。


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hi-low

少し前に紹介されたDOE使用レンズの特許申請と同様に、最近のキヤノンは、欠点を丁寧に潰すが長所を伸ばして来ないように感じます。この特許申請も、樹脂レンズを使う絶対的な理由が見えません。えがみさんが書かれたように、ケーススタディなだけかもしれませんが…。
by hi-low (2013-05-15 22:21) 

えがみ

> hi-low さん
そうなんですよ。キヤノンは意外にこの手の出願が多いです。
どこかのメーカーが樹脂レンズを役立たせる発明をした時、この特許が枷になることもあるかもしれません。

by えがみ (2013-05-16 00:06) 

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