So-net無料ブログ作成
検索選択

Canon 18-55mm F4-8 Pancakeの特許 [光学技術・レンズ設計]

キヤノン18-40mm F3.5-5.618-55mm F4-810-20mm F4-5.69-18mm F4-5.6特許を出願中です。 APS-Cミラーレスに対応する標準及び広角ズームレンズのようです。 申請中の標準ズームはレンズ間のスペースが多いことから、EOS-Mにも薄型化を極めたパンケーキレンズが登場するのかもしれませんね。

Canon EF-M 18-40mm F3.5-5.6 STM

patent embodiment1: EF-M 18-40mm f/3.5-5.6 Pancake

Canon EF-M 18-55mm F4-8 STM

patent embodiment7: EF-M 18-55mm f/4-8 Pancake

Canon EF-M 10-20mm F4-5.6 STM

patent embodiment8: EF-M 10-20mm f/4-5.6

Canon EF-M 9-18mm F4-5.6 STM

patent embodiment10: EF-M 9-18mm f/4-5.6

特許文献の説明・自己解釈

  • 特許公開番号 2014-6275
    • 公開日 2014.1.16
    • 出願日 2012.6.21
  • 実施例1
    • ズーム比 2.28
    • 焦点距離 f=18.10-29.78-41.20mm
    • Fno. 3.60-4.70-5.88
    • 半画角 ω=36.92-24.55-18.27°
    • 像高 Y=13.60mm
    • レンズ全長 54.22-49.85-51.81mm
    • BF 0.50mm
  • 実施例7
    • ズーム比 3.00
    • 焦点距離 f=18.10-37.01-54.30mm
    • Fno. 4.20-6.20-8.20
    • 半画角 ω=36.92-20.17-14.06°
    • 像高 Y=13.60mm
    • レンズ全長 64.74-56.63-62.13mm
    • BF 0.50mm
  • 実施例8
    • ズーム比 1.91
    • 焦点距離 f=10.30-15.00-19.70mm
    • Fno. 3.90-4.83-5.76
    • 半画角 ω=52.98-42.31-34.74°
    • 像高 Y=13.66mm
    • レンズ全長 58.84-53.45-52.25mm
    • BF 0.50mm
  • 実施例10
    • ズーム比 1.91
    • 焦点距離 f=9.27-13.49-17.71mm
    • Fno. 4.12-4.93-5.76
    • 半画角 ω=55.84-45.36-37.65°
    • 像高 Y=13.66mm
    • レンズ全長 60.98-55.27-53.91mm
    • BF 0.50mm
  • キヤノンの特許
    • 第2レンズ群により防振も可能
    • フォーカシングは、全体繰り出し、前玉フォーカス、リアフォーカス等

広角ズーム

実施例8と10は広角ズームです。 EF-M11-22mm F4-5.6 IS STMが9群12枚のレンズ構成なのに対し、申請中の光学系はそれぞれ7群8枚と8群9枚と比較的シンプルです。 非球面は両実施例とも3面3枚、1枚以上のUDガラスが使われているようです。 バックフォーカスが0.50mmとありますがこれはOLPF/IRCFから撮像素子までの距離を表しています。

標準ズーム

数が多いので省きますが、実施例1と7をはじめとする数種の光学系は標準ズームです。 EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM のレンズ構成は11群13枚なのですが、実施例1の18-40mm F3.5-5.6はレンズ構成が7群7枚で非球面が4面3枚、実施例7の18-55mm F4-8はレンズ構成が7群9枚で非球面が5面4枚とシンプルですね。 ISユニットやフォーカス群の具体的な位置も決まっていないので試作かもしれません。

performance
18-40mm F3.5-5.6 18-55mm F4-8 10-20mm F4-5.6 9-18mm F4-5.6
Canon EF-M 18-40mm F3.5-5.6 STM Canon EF-M 18-55mm F4-8 STM Canon EF-M 10-20mm F4-5.6 STM Canon EF-M 9-18mm F4-5.6 STM

左から順に球面収差、非点収差、歪曲、倍率色収差。上から順に広角側、中間、望遠側。

コンデジに負けない厚さ

レンズ交換式カメラは、ボディを薄型化しても、レンズ込みで分厚くなってしまいます。 そこでG12-32mm F3.5-5.6ボディーキャップレンズ BCL-1580等、スペックを抑えることで薄型化したレンズが増えてきました。

申請中の光学系では、テレ側を抑えた実施例1の18-40mm F3.5-5.6とF値を抑えた実施例7の18-55mm F4-8に空間が多く、大胆な沈胴が可能のように思います。 キヤノンも沈胴パンケーキを考えているのかもしれませんね。

Olympus BCL-1580 + Sony ILCE-7R

BCL-1580 + ILCE-7R

というわけでボディーキャップレンズのイメージサークル確認です。 APS-C(換算1.5~1.6倍)は無理ですが、換算1.7倍以降なら使えます。 おそらくフレアカッターが原因で、イメージサークルが狭いのだと思います。 因みに、フレアやゴーストの原因になりますからM4/3で使う限りフレアカッターを外す必要はありません。

大きな撮像素子で薄型化を求めるなら、GRやRX100系が選択肢としてベストなのですが、レンズ交換式も薄型化を極めてほしいものですね。


nice!(22)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 22

コメント 2

hi-low

各種収差図を見ると、ズームレンズでは、沈胴による小型化と光学性能の両立は難しそうです。
小型化しても残念な性能では結局は使わないレンズになってしまうので、AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR IIのように、性能を確保できる程度の小型化が現実的でしょうね。
by hi-low (2014-01-21 22:22) 

えがみ

キットレンズは撒き餌としてそこそこの性能が必要ですよね。
仰る通り収差図を見ると絶望的なんですが、今後に期待です。
by えがみ (2014-01-22 02:02) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

関連リンク