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Canon 85mm F1.8 ISの特許 [光学技術・レンズ設計]

キヤノン85mm F1.8100mm F2135mm F2.8特許を出願中です。 手振れ補正を搭載する中望遠レンズです。 広角三兄弟に続き、中望遠三兄弟もリニューアルでしょうか。

Canon EF85mm F1.8 IS

patent embodiment1: 85mm f/1.8 IS

Canon EF100mm F2 IS

patent embodiment2: 100mm f/2 IS

Canon EF135mm F2.8 IS

patent embodiment3: 135mm f/2.8 IS

特許文献の説明・自己解釈

  • 特許公開番号 2014-10283
    • 公開日 2014.1.20
    • 出願日 2012.6.29
  • 実施例1
    • 焦点距離 f=85.56mm
    • Fno. 1.86
    • 画角 2ω=28.4°
    • 像高 Y=21.635mm
  • 実施例2
    • 焦点距離 f=102.06mm
    • Fno. 2.00
    • 画角 2ω=23.9°
    • 像高 Y=21.635mm
  • 実施例3
    • 焦点距離 f=131.00mm
    • Fno. 2.80
    • 画角 2ω=18.8°
    • 像高 Y=21.635mm
  • キヤノンの特許
    • 正負正
    • インナーフォーカス (第2群)
    • 防振 (第3群の1部)
performance
85mm F1.8 100mm F2 135mm F2.8
Canon EF85mm F1.8 IS Canon EF100mm F2 IS Canon EF135mm F2.8 IS

左から順に球面収差、非点収差、歪曲、倍率色収差。

85÷1.8 ≒ 100÷2 ≒ 135÷2.8

現行品のEF85mm F1.8 USMEF100mm F2 USMは前群がほぼ共通で、外装デザインもかなり似通っています。 鏡筒の共通化は開発期間の短縮に貢献するばかりでなく、フィルター径を共通化し易いユーザーメリットもあり、大変好都合ですね。

中望遠と言えば、マクロや70-200mmズーム、それからF1.2F1.4の大口径レンズが人気です。 それらに該当しない中望遠の単焦点レンズは地味な存在でしたが、最近はM.Zuiko Digital ED 75mm F1.8やM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8をはじめとする、卓越した描写を持つレンズが登場しているので、このカテゴリが見直されつつあるのかもしれません。

キヤノンの現行品はリアフォーカスでしたが、特許申請の光学系はインナーフォーカスであり、また防振機構(ISユニット)も付くようです。 実施例1は7群9枚、2と3は7群10枚という比較的シンプルなのでヌケも良さそうですね。 因みに前群の光学系は完全一致ではなく数値データが異なります。 最適化を怠っていないようなので、3本とも安心して使えそうです。

先見の明

キヤノンパナソニックは手振れ補正に積極的です。 ニコン富士フイルムは単焦点、ここには載せていませんがソニーZeissの単焦点に手振れ補正を入れることに消極的のようです。

Is IS Necessary ?
Lens Stabilizer
Canon 85mm F1.8 ISYes
Nikon AF-S NIKKOR 85mm f/1.8GNo
Sony E 50mm F1.8 OSS SEL50F18Yes
Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.Yes
Fujifilm XF 56mm F1.2 RNo

ソニーのαAマウントとオリンパスペンタックスはボディ側補正なので割愛。

高級レンズを早々にモデルチェンジするとヒエラルキーが崩壊してしまいます。 従って、利便性を選ぶか、シンプルさを選ぶか、よく考えた上での方針でしょう。

脱線しますが、特開2014-10425で24-70mm F4 ISの特許申請が公開されています。 公開日は2014.1.20で、出願日は2012.7.3です。 因みに24-70mm F2.8 VCの開発発表は、出願日のほぼ5ヶ月前の2012年2月6日です。 発売済みレンズの特許出願は当Blogでは基本的に取り扱いませんが、今回の記事と同日公開だったので紹介します。 別にヒエラルキーを崩壊させないモデルチェンジの例を紹介したかったわけじゃないですよ。

閑話休題。 この方針を知らないと 「自分が使っているマウントは手振れ補正が無いけど、他のマウントは同じ値段で手振れ補正も付いているなんてショックだ」 ということが起こり得ます。 安い買い物ではないので、背景事情をよく考えてマウント選びをしたいものですね。


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コメント 5

kiyo

えがみさん、
手放してしまいましたが、EF85mm F1.8や、EF135mm F2Lレンズは素晴らしかったです。
EF85mm F1.8と同一設計の姉妹品といわれるEF100mm F2も非常に評判の良いレンズです。
今回、話題になっている中の135mm F2.8は、ソフトフォーカス機構付きのEF135mm F2.8の後継レンズでしょうか?
それとも、Lレンズを外れて、単なる中望遠単焦点3兄弟の一角となったEF135mm F2Lレンズの後継なんでしょうかね?
できれば、並単焦点のIS化リニューアルとは分けて、EF135mm F2L ISといった後継レンズを出して欲しいですね。

by kiyo (2014-01-22 14:33) 

hi-low

どの設計も、構成レンズの径が前玉から後玉まであまり変わらず、重そうですね。手振れ補正系も大きなレンズで補正量が少なそうですが、重量で安定し実用上は手振れしないレンズになりそうです。

DSLRでは、望遠レンズには手振れ補正が欲しいですが、ライカ判90mm程度までは手振れ補正を必要とするシャッター速度では被写体ブレの方が問題と、個人的には感じます。

最近は、DSLRでも手持ちのライブビューで撮影している方を良く見かけますので、標準や広角レンズでも手振れ補正が必要とされてきたのでしょうね。ニコンも、Nikon1の広角ズームには手振れ補正を入れています。
by hi-low (2014-01-23 12:09) 

penny

私の85mmf1.8も型遅れになっちゃいそうですね^^
by penny (2014-01-23 21:16) 

starwars

Canonは計画的にレンズのブラッシュアップを
行っていくようですね。これが多くのユーザーを
満足させる秘訣ですね。
by starwars (2014-01-24 22:53) 

えがみ

> kiyo さん
現行135mm F2.8はソフトフォーカスでやや特殊だったので、記事中でコメントを控えました。
ソフトフォーカスは球面収差を利用した自然な柔らかさを持つのですが、エフェクトや後処理で十分と仰る方も少なくないですから、通常の135mm F2.8へ置き換えかもしれません。

EF135mm F2L USMは言わずと知れた銘玉です。
他社もSonnar 135/1.8ZA、Apo-Sonnar 135/2 ZF.2/ZEと力を入れており、ニコンもVR付で特許を出願中です。
kiyoさんご指摘の通り、EF135mm F2L IS USMが登場すると思います。


> hi-low さん
DSLRでライブビューしか使わない方もいますよね。
仰る通り被写体ブレが深刻になることもありますが、静物撮りにも使えますし、コストや重量との兼ね合いですが、やはり手振れ補正はあった方が良いのかもしれません。


> penny さん
型遅れでも長らくご愛用下さい!


> starwars さん
最近はシネマに力を入れているようですが、それはリソースをそちらに割いても安心だからということもあるかもしれません。
多画素に対応出来るかはともかく、電磁絞りやUSM等、システム的には最先端なんですよね。

by えがみ (2014-01-25 00:21) 

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