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Olympus 12mm F1.0(4/3")の特許 [光学技術・レンズ設計]

オリンパス12mm F1.014mm F1.0特許を出願中です。 AF可能な現行品では最も明るいレンズになりますね。

embodiment
M.Zuiko Digital 12mm F1.0 M.Zuiko Digital 14mm F1.0
No.1: 12mm f/1 (4/3") No.2: 14mm f/1 (4/3")
embodiment
M.Zuiko Digital ED 12mm F1.0 M.Zuiko Digital ED 14mm F1.0
No.3: 12mm f/1 (4/3") No.4: 14mm f/1 (4/3")
embodiment
i.Zuiko Digital ED 9mm F1.0 i.Zuiko Digital 5.46mm F0.95
No.5: 9mm f/1 (1") No.6: 5.46mm f/0.95 (1/1.7")

特許文献の説明・自己解釈

  • 特許公開番号 2014-32231
    • 公開日 2014.2.20
    • 出願日 2012.8.19
  • 実施例
    embodiment
    No. 焦点距離 Fno. 画角 像高 BF 全長 フォーマット 換算 レンズ構成 非球面 EDガラス
    1 12.70 1.05 82.55 10.42 15.95 81.61 4/3" 24 10群12枚 5面3枚
    2 14.27 1.00 76.00 10.46 16.75 78.61 4/3" 28 10群12枚 5面3枚
    3 12.70 1.00 82.54 10.42 13.56 78.61 4/3" 24 11群13枚 5面3枚 1
    4 13.99 1.00 77.12 10.42 13.74 78.61 4/3" 28 11群13枚 5面3枚 1
    5 9.05 1.00 82.94 7.52 8.69 64.61 1" 24 11群13枚 5面3枚 1
    6 5.46 0.95 80.62 4.29 6.41 40.73 1/1.7" 26 10群12枚 5面3枚

    MOD=200mm

自分達がやろうとしていることは他社でも既に試みられている、と想定する

何故オリンパスM4/3用のF1.2F1.4大口径レンズを作らなかったのか分かりませんが、今となってはニコン1パナソニック富士フイルム85mm相当F1.2レンズがあり、付加価値を見出せなくなっていた可能性もありましたね。

今回紹介する特許申請は上記レンズと画角が異なりますが、F1.2の半絞り上を行くF1.0大口径レンズです。 なかなか複雑な光学系で、最新テクノロジーも惜しみなく投入され、2枚の両面非球面と1枚の片面非球面が使われています。 大口径レンズにありがちな全体繰り出しではなく、インナーフォーカスなので、AFにも好適です。 歪曲や倍率色収差の量からソフト補正が必須になりますが、F1.0にしては相当良いレンズと思われます。

三脚穴と光軸の一致するOM-D E-M10といい、PROシリーズといい、最近のオリンパスは垢抜けた感がありますね。

performance
No.1: 12mm f/1 (4/3") No.2: 14mm f/1 (4/3") No.3: 12mm f/1 (4/3") No.4: 14mm f/1 (4/3")
M.Zuiko Digital 12mm F1.0 M.Zuiko Digital 14mm F1.0 M.Zuiko Digital ED 12mm F1.0 M.Zuiko Digital ED 14mm F1.0
performance
No.5: 9mm f/1 (1") No.6: 5.46mm f/1 (1/1.7")
i.Zuiko Digital ED 9mm F1.0 i.Zuiko Digital 5.46mm F0.95

左から順に球面収差、非点収差、歪曲、倍率色収差。上から順にInf、中間、Modでの収差。

AFが使えるM4/3F1.0レンズ

実施例1と実施例2はほぼ同じレンズ構成の10群12枚で、それぞれ12mm14mmです。 実施例3と実施例4はレンズ構成を11群13枚と少し変え、EDガラス相当も使われて性能が少し上がっています。

Voigtlander NoktonはF0.95という大口径ですがAFが使えず、LeicaのSummiluxやNocticronはAFが使えるもののF1.2と僅かに暗いので、迷われていた方も多いかと思います。 画角が異なりますが、F1.0の大口径とAFを両立したM.Zuiko Digitalという悩ましい選択肢が増えるのかもしれません。

コンデジ用F1.0レンズ

実施例5は1"の撮像素子に対応する換算24mm相当の9mm F1.0レンズです。 11群13枚で、EDガラスが1枚。 実施例6は1/1.7"の撮像素子に対応する換算26mm相当の5.46mm F0.95レンズです。 10群12枚。

ソニーRX100シリーズやオリンパスXZシリーズ等、このセンサーサイズ近辺ではズームレンズが多く、リコーGRD4やNokia 808 Pureview等の単焦点は数える程しかありません。 このセンサーサイズ近辺のレンズは、手振れ補正を組み込んでも極端な肥大化を避けられることや、ブレの少ないリーフシャッタ等、総合力に優れることもあるので、オリンパスは検討する価値があると判断したのかもしれませんね。


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hi-low

最近は、4/3型や1型センサーを積んだCマウントカメラヘッドが増えていますので、AFのない産業用レンズとしての需要も見込んでいるかもしれません。

出願日を見ると、企業としてのオリンパスが揺らいでいた時期ですね。
開発陣のモチベーションが高まっていたのでしょうか。あの事件をきっかけに、オリンパスのカメラは方向性が定まってきたように感じます。

リーフシャッタレンズが固定されたミラーレスカメラの優位性は、シグマの山木社長がdp2 Quattroに関するインタビューで力説されていました。また、Quattroのデザインは、マミヤユニバーサルプレスのロールフィルムホルダーを彷彿とさせ、なにか懐かしい感じですね。
by hi-low (2014-02-21 08:49) 

さんちゃん

12mm F1.0は星景写真用に是非とも発売して欲しいです!
ノクトン17.5- 0.95を使用してますが、天の川には狭いのでワイコンを無理やり付けていますが周辺が酷いです。
でも価格はお高いんでしょうね~。
by さんちゃん (2014-02-21 15:00) 

kiyo


えがみさん、
うーん、唸ってしまいます。
これは、12mm、14mmに恐ろしい選択肢が現れるというコトですね。
開発発表されたPROシリーズの超広角7-14mm F2.8 PROレンズがあるからには、単焦点も、F1.4程度は欲しいところでしたが、
12mm F2.0からのリニューアル、あるいは、300mm F4 PROに続く、単焦点PROレンズ(CP+会場で今後展開するような話でした)として、上位バージョンとしてリリースされるんでしょうかね。

また、そろそろ揃いつつあるF1.8シリーズを超えて、
買い増しや、買い換えを促すには、F1.0やF1.2が欲しいというトコロなんでしょうかね。

AFの効くF1.0はインパクトが大きいです。
被写界深度も、Nokton程ではなくても、35mmフルサイズと比較してF2.0相当となると、ほぼ互角です。
フルサイズで、F1.2/F1.4レンズを開放で使用しても、
ボケボケです。
EF85mm F1.2 IIを使っての実感としても、F1.8からF2.0に絞らないと、
少なくても、人間の厚みは撮れません。
睫毛にピントで、唇が惚ける世界です。

そこは酔狂の世界ですから、
4/3rdsでのF1.0は、ベストバランスの大口径レンズかもしれませんね。
こなると、パナやNokton対抗で、
25mm F1.0や、45mm F1.0などを出して欲しいですね。
また、この技術の延長上に、Zuiko 150mm F2.0のMicro Fourthirds化、M.Zuiko ED150m F2.0と、F1.8があるかもしれませんね。

M.Zuiko ED75mm F1.0なんて出なくても良いので、
M.Zuiko ED150mm F1.8(F2.0でも可)とかを出して欲しいです。
by kiyo (2014-02-21 15:04) 

Heinrich

せっかくコンパクトなミラーレスなので逆に電子補正に頼らないコンパクトなf5.6、或いはf8レンズをどこなのメーカーが作ってくれるとありがたいと思っているのですが、今の流れを見るとそういう需要はまったくないんでしょうね。

光学ファインダーの制限から解き放たれたミラーレスだからこそできることをやって欲しいです。でかくて重い大口径レンズなら一眼でいいと思います。
by Heinrich (2014-02-21 21:12) 

ポロ&ダハ

球面収差、非点収差の補正具合がかなり素直な感じがしますけど、どこまで解像力が確保できるんでしょうかね。
倍率色収差のクネクネ具合が高度な補正を裏付けているように感じていますけど、大口径レンズにありがちな癖はなさそうですね。
F1.2はF1と比較すると、F1.4と差別化しきれていない気がしますけど、F1のレンズって完全に別次元って感じですね。
ズームで言うと、F2とF2.8の差でしょうか。
フォーサーズ用の14-35mm/F2やm4/3用の12-40mm/F2.8は重宝していますけど、m4/3用に12-35mm/F2ぐらいは製造して欲しいです。
by ポロ&ダハ (2014-02-21 23:30) 

RAVEN

最近なんだか、各メーカーのタガが外れてきたみたいで、あっけに取られるとともに嬉しいですね。
表現の可能性が広がる製品が増えるのは楽しいです。
買えるかどうかは別にして。
by RAVEN (2014-02-22 00:21) 

starwars

f/1.0なんて、どんな被写界深度になるのか。
想像できません。
by starwars (2014-02-22 08:15) 

あらふぃふ

どんな被写界深度になるのか>
35mmフルで言えばまだF2.0程度ですよ。「大口径」と言うにはギリギリ。
by あらふぃふ (2014-02-23 00:20) 

えがみ

> hi-low さん
FマウントのレンズがGタイプになってしまったので、最近はFマウントを使ったFA機器と、サードパーティー製レンズの組み合わせをよく見かけます。
賛同さえすればM4/3の通信プロトコルは分かるので、電磁絞りの制御にも対応したM4/3マウントのFA機器が登場しても不思議ではありません。

最近のオリンパス製品には少々驚かされます。
やはり切っ掛けがないと良い製品は出せないものですね。

ミラーレスを使うようになってから、時を同じくして多画素化したこともありますが、フォーカルプレーンシャッタの振動が気になりだしました。
dp3 Quattroや、ペンタックスQにテレフォトマクロ等、寄れるだけではないマクロレンズの付いたカメラが欲しいと思っています。

by えがみ (2014-02-24 01:41) 

えがみ

> さんちゃん さん
ワイコンは製品をかなり選びますよね。
私自身使ったことはないのですが、評判の良いリコーGW-3とステップダウンリングを試したくなります。

75/1.8や42.5/1.2の価格からすると、フルサイズ24/1.4より高くなりそうですね。
シグマ20/24/28/1.8や、Samyang24/1.4もあることですし、C/Pの一番高いフォーマットはフルサイズになるかもしれません。

by えがみ (2014-02-24 01:42) 

えがみ

> kiyo さん
kiyoさんのコメントを期待しておりました。
こんなレンズが発表された日には、業界が激震しますね。
F1.4なら予想出来ますが、F1.0という誰にも予想出来ないようなインパクトが、今の全カメラメーカーに必要です。

推測ですが、F1.4でない理由は、F1.8との差が少ないということもあるかもしれません。
ニコンはF1.4とF1.8が同時にラインナップされちゃっていますが、キヤノンの85mmはF1.2とF1.8のラインナプですよね。

仰る通り、フルサイズはボケ過ぎるということが多々あります。
想定しない用途への対応や所有欲からF1.2/1.4は無駄とは申しませんが、フルサイズF2.0は使い易いです。
一番使い易いのはフルサイズF2.0と仮定し、1インチF0.7は実現が難しいが4/3インチF1.0なら可能と判断したならば、恐ろしい先見の明です。

ライブバルブがあるからこそ、広角系を最初に狙ったのかもしれませんが、やはり標準から中望遠に期待しますよね。
最初に出るF1.0シリーズが12mm/14mmとは限りませんが、この12mm/14mm F1.0がヒットすれば、F1.8シリーズ同様にF1.0がシリーズ化されるかもしれません。

by えがみ (2014-02-24 01:42) 

えがみ

> Heinrich さん
それがボディキャップレンズなんだと思います。
トイレンズの造りではありますが、最近は種類が増えてきました。

それとは別に、バックフォーカスの呪縛から逃れた光学設計と、大柄なボディがあっても良いと思います。

by えがみ (2014-02-24 01:44) 

えがみ

> ポロ&ダハ さん
許容錯乱円からすると、明るい方が解像するわけで、完全ではないにせよそれを体現したようなレンズですよね。
仰る通りF1.2、他にF3.5やF4.5は半端ですが、1段明るくするということは有効径の面積が倍、直径にして1.414倍になります。
電子補正があるのでもう少し小さく出来ますが、4/3の14-35/2と同じ大きさになってしまいそうなので、落とし所が難しいです。

by えがみ (2014-02-24 01:47) 

えがみ

> RAVEN さん
不景気もありますし、どんな手でも使ってきそうですね。
F1.0レンズをラインナップしているオリンパスの製品ということで、オリンパスのラインナップの下位製品の売れ行きも向上するかもしれません。

by えがみ (2014-02-24 01:50) 

えがみ

> starwars さん
あらふぃふさんのご指摘通りF2.0相当です。
フルサイズ機と24mm F2.0、28mm F2.0のレンズがあれば、ボケ量はイメージ出来ますよ。

by えがみ (2014-02-24 01:51) 

えがみ

> あらふぃふ さん
コメントありがとうございます。
仰る通りフルサイズ2.0相当なのですが、それでもF1.0相当の明るさは凄いです。

by えがみ (2014-02-24 01:58) 

dai

9mmF1/12mm F1!一絞りしてもF1.4。星撮り、オーロラ撮りには最高のハイスピードレンズですね。
by dai (2014-02-26 22:11) 

jj

えがみさん、ご無沙汰しております。

今の、ミラーレス用マウントならマウント径も余裕を持って設計されている為、新たな大口径化競争が起きそうな予感を感じますね。

このレンズもNocticronにしてもシグマやツァイスのF1.4にしてもズーム並のレンズ構成で高画質を実現しています。

以前Nocticron43/1.2にするかコシナ43/0.95悩みそうです、と書きましたが、イザ各社出揃ってきたら富士の56/1.2に傾きつつあります、なんていいますか富士の大口径単焦点のレンズ構成にはポリシーというかちょっと、美学を感じています。

by jj (2014-03-01 00:25) 

えがみ

> dai さん
コメント有り難うございます。
F1.0ですと製造が極めてシビアですので、2絞りくらいは必要かもしれません。
設計データだけなら性能が意外に良いので、当たりを引けば、絞らずに使えるかもしれませんよ。

by えがみ (2014-03-03 21:58) 

えがみ

>jjさん
お久し振りです。

マウントアダプタ抜きで考えた場合にレンズが一番充実しているマウントは、見方によっては、後発であるXマウントなんですよね。
56/1.2に限らず、23/1.4のレンズ構成も良いですし、フジノンには欲しくなるレンズばかりあります。
マウント選びからやり直す必要がありますね。

by えがみ (2014-03-03 22:00) 

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